イラン・レスリング、完敗:「戦犯」どもはレスリング界追放だ

2008年08月23日付 Jam-e Jam 紙
【スポーツ部:ホッジャトッラー・アクバルアーバーディー】北京オリンピックでイラン・レスリングは、大敗を喫した。自国の敗北を目の当たりにした社会全体が今回のお粗末な結果に唖然としている。

 レスリング選手らが不安なくオリンピックの舞台に立てるよう、過去2年間(技術的でなく経済的な意味で)有力な指導者の下、あらゆる施設や設備を整えた中での敗北であった。

 レスリングは敗北に終わった。それは、レスリング・フリースタイル代表チームの技術スタッフを始め、関係者らにオリンピック出場に対する正確な意識や洞察力が欠けていたためだ。

 74歳の慎重な代表監督の存在が、オリンピック出場にとって最初の根本的問題として立ちはだかった。
 
 その結果、周囲の非現実的な話に感化され、すべてを都合よく解釈し、なんと14個〔※〕のメダルを獲得するとまで宣言したレスリング協会の会長は、一般のレスリングファンのごとくだまされてしまったというわけだ。そして同会長はオリンピックも終わろうとしている今、イラン・レスリングの名を汚すような大敗北を喫してなおも、「イラン・レスリングは世界向きというよりは、アジア向きだね」などと〔平然と〕語っているのである!
〔※訳注:男子レスリングはフリースタイル、グレコローマンそれぞれ7階級があり、すべての階級でメダルを取れば14個手に入れることが可能。ただし、グレコローマンの一部階級にはイラン人選手は出場していない模様。なおイランはレスリング女子には出場していない〕

 ヤズダーニーホッラム会長は、つい昨日まで自分を褒めそやしていたが、敗北を喫したとたん自分から離れていった者たちに欺かれていたのだということを、いまや認めざるをえない。

 オリンピックでの自らの存在感を失うまいと、この時期になるといつもカナダからひょっこり顔を出すレスリング協会副会長のサンアトカーラーンは、再びカナダに戻るだろう。無能さについては衆人の評価の一致するマフムード・モエッズィープール〔監督〕もまた、これから職捜しに奔走することになるだろう。

(中略)

 イラン・レスリングが現状から脱するためには、新たな計画を打ち出す必要があろう。元来た道に戻り、同じことを繰り返すようではダメだということだ。

 実際、スポーツという国民的資源や人々の純粋な感情を弄ぶような人々に、今日のレスリング界を容易に委ねるべきではない。最低限できることといえば、コーチングスタッフは代表チームを10年単位で務めることである。敗北に対して明解に説明し責任を取る代わりに、責任の擦り合いをするようなことをしてはならない。

 レスリング敗北の原因は、レスリングを良く知る人々の目には明らかである。ここ数日間〔…〕テレビをじっくり見ていた〔一般の〕人々も、技術スタッフの無能さや協会の失策が北京オリンピックでのイラン・レスリングの極端な弱体化の原因であることにしっかり気づいている。(若干の選手を除き)代表チームのメンバーには覇気がなく、体の準備もなっていなかったことは明らかで、負けた時も悔しさを表情に出すことすらなかった。

 なぜレザー・ヤズダーニー選手〔※男子84キロ級、2回戦敗退〕はアゼルバイジャンのレスリング選手にあれ程覇気がないまま挑み、2分も経たぬうちにフォール負けしなければならなかったのだろうか。サイード・エブラーヒーミー選手〔※男子96キロ級、準々決勝敗退〕は準備もロクにできておらず、チャンピオンになるだけの条件を備えていなかったにも関わらず、なぜオリンピック代表選手に選出されたのであろうか。果たして同選手は、エジプトのレスリング選手を前にして、見るからに震えていたのであった〔※エブラーヒーミー選手の名誉のために書いておくと、二回戦であたったエジプト人選手には、4-3、2-2で勝利している〕。

(中略)

 つまるところ、オリンピックのレスリング・フリースタイルは最悪の結果に終わった。60キロ級のモラード・モハンマディー選手の銅メダル一つという、オリンピック舞台でのイラン・レスリングの情けない結果だけが記録に残されたわけである。何はともあれ、今回の敗北の「戦犯」たちは自らの欠点を認め、これ以上非現実的な言葉で人々の心を傷つけてもらいたくはないものだ。


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翻訳者:柴田愛子
記事ID:14575