ご用心!ピザに豚肉が使われているかも 警告はまったくなし

2008年09月02日付 Zaman 紙
イスタンブルにあるキチネッテ・レストランで一切の警告がないまま、豚肉入りのピザが販売されていたことが大きな反発を引き起こしている。ある客が注文した「プロシュット」という名のピザの中身をウェイターに訊ねたところ、イタリア語で「豚」であることがわかった。

全レストラン・ロカンタおよび食材納入業者協会(TÜRES)長のラマザン・ビンギョル氏は、食料品の中身を先進国と同じように表記することを求めている。ビンギョル氏は「レストランのメニューで食事の名前や値段と同様に、中身に関する情報も明記されなければなりません。豚肉が使用されているのか、肉はワインに漬けられているのか、あるいはデザートにリキュールは使用されているのか。しかし一切説明はされていません」と述べ、客に情報が与えられていないことに不満を示した。

食品管理者協会長のアイドゥン・オズデミル氏もメニューでこの種の説明がなされることを望んでいる。オズデミル氏は、「料理が作られている間に何がなされているか、肉はお酒に漬けられているのか、使用されているのは羊の肉か豚肉か、表記されなければなりません。この件について消費者協会と市民団体が政府を先導しなければなりません」と述べた。使用される肉の量に至るまで、あらゆる説明がメニューに表記される必要があると述べるオズデミル氏は以下のように続けた。「特に私たちのようなムスリムの国々には豚肉を食べない人々がいます。ベジタリアンのために、野菜料理に肉由来のブイヨンが使用されているならば表記しなければなりません」

元消費者連合長のビュレント・デニズ氏は、消費者は購入した商品とサービスに関し情報を得る権利があると指摘し、メニューに必要な情報が記載されるべきと主張した。この件について強制力のある法的規制が取られていないと述べるデニズ氏は、店側が法的義務ということではなく、説明付きのメニューを準備することを望んでいる。


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翻訳者:白石 百合子
記事ID:14625