トルコ国内、一部の県での埋葬費用、すべて込みで45YTL(約2700円)の安さ

2008年11月12日付 Zaman 紙
トルコでは人々が断続的に家計の苦しさを訴えているが、一部の県では、死は、生きることほどお金がかからない。

他の大都市とは正反対に、イズミルでは亡骸の移送、埋葬布、死体安置、そして墓地を含む全ての許可と埋葬の費用がわずか45YTL(約2500円)である。費用のほとんどはクレジットカードで支払われている。

イズミル墓地管理事務所のレジャイ・チュナル副所長は、クレジットカードの利便性は多くの喪主をほっとさせていると話す。チュナル副所長によれば、イズミルと諸郡の1日平均40件の葬儀のうち、10件はクレジットカードで支払いがなされているという。また同氏は、0歳から7歳までの子どもの葬儀費用は22YTL(約1300円)、最少定員2名とする家族墓地は一人当たり2000YTL(約12万円)と述べた。また同副所長は、当該事務所が管轄する地区に364ヵ所の墓地があり、記録システムにより1940年代までの埋葬者数を明らかにしたと述べ、以下のように説明した。
「現状では、イズミルの死者数はおよそ57万5千人です。もっと古い時代についても、パソコンに(データを)移行して死亡者数情報に簡単にたどり着けるようにすることを目標としています」
チュナル副所長は一部の墓地はいっぱいになっていると述べる一方で、一等親以内の人々は5年たてば、同じ場所に重ねて埋葬されていることを明らかにした。

イェニ・ブジャ墓地のイマーム(導師)であるアフメト・アルタンシ氏も、訪問者が簡単にお墓を見つけられるように住所のような考え方で整備することを決定した。ブロックと区域の番号に基づいて略図を描いたアルタン導師は、さらに作業を進めてこれをインターネット上に公開した。
「このシステムは、50年後でもお墓の位置を特定するのに役立つでしょう」とアルタン導師は話し、また次のようにも述べた。「肉親の方の名前をおっしゃる訪問者には、お墓の場所をすぐにお知らせしています。市のインターネットサイトの墓地情報システムでも、氏名を入力すればお墓の場所を見ることができます」


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翻訳者:川原田喜子
記事ID:15113