2010年のトルコ回顧、その1

2010年12月31日付 Hurriyet 紙

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新年早々に記憶に深く刻まれる事故がおきた。イスタンブルからエスキシェヒルに向かっていた列車が、ビレジキのヴェズィルハン駅で停車中の列車に衝突した。この事故で機関士1名が死亡し、2名のトルコ国鉄TCDDの職員を含む14人が負傷した。

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マニサ県のセレンディ郡で大みそかの夜にコーヒー店でタバコが原因でおきたけんかが尾をひいた。一部のグループがロマの人々が住む家に投石をした。この事件が原因で郡内のロマの人々は、のちにセレンディの町を去ることになった。

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専売公社TEKELの労働者は、Türk-İş本部の前で24日間続けてきたストライキを継続するかどうかの投票を行い、続行を決定した。

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サビフ・カナドオール最高裁判所名誉共和国首席検事はエルゲネコン捜査に関連し、容疑者として調書をとられた。また、「反動との闘争計画」という文書にサインがあったされる海軍参謀大佐ドゥルスン・チチェキ氏は、記者団の質問に対し、「あのサインは私のものではない。どうしてその点を調べないのか。本物だというなら知らべればいい、自信があるなら知らべてみればいい」と述べた。

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この日、アレッポとガズィアンテプを結ぶ列車がはじめて運行した。アレッポから125人の乗客をのせて出発した列車は、ガズィアンテプ駅で花束で迎えられた。

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エルドアン首相は、トルコを公式訪問したサード・ハリーリー・レバノン首相と2国間のヴィザ廃止に関する改正を含む6つの合意にサインをしたと発表した。

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イスラエルのYediot Ahranot紙に掲載された写真は、トルコ・イスラエル関係の現状を伝えるものとなった。イスラエルのダニー・アヤロン外務副大臣は、トルコの在イスラエル大使オウズ・チェリキコルを呼び、TVドラマ「狼たちの谷」に関する不快の意を伝えた。この会見で、記者団が求めたにもかかわらず両者は握手をせず、また、副大臣はヘブライ語で「彼が自分より低い椅子に座っているのを映すように」と述べた。ギュル大統領は、トルコの在イスラエル大使オウズ・チェリキコルに対するイスラエルの行動に対し、「今夕まで、イスラエルに(謝罪の)時間を与えた。訂正を行うか、さもなければ、トルコは明日の飛行機で大使を召還する」と述べた。これを受け、イスラエル外務省はトルコに対し公式の謝罪の文書を送った。ダニー・アヤロン外務副大臣は、オウズ・チェリキコル大使に対する書簡で、「あなたを侮辱する意図はありませんでした。しかし、今回のことがらの在り方と理解のされ方に関し、謝罪いたします」と述べたと発表された。
 一方、ロシアを公式訪問したエルドアン首相は、ロシアとの間でヴィザの撤廃をめぐる交渉を開始したと述べた。

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2010年欧州文化首都であるイスタンブルで、関連行事が市内7カ所で開催された祝典によってスタートした。

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アブディー・イペキチ殺人とその他2件の強盗の罪で服役中のメフメト・アリ・アージャが、スィンジャFタイプ拘置所から釈放された。

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トルコ労働組合連盟(Türk-İş)、公務員組合連盟(KESK)、トルコ革命労働組合連盟(DİSK)、トルコ真の労働組合連盟(Hak-İş)、公務員労働組合(Memur-Sen)のメンバーは、専売公社労働者を支援するため、ストライキ権を行使し24時間ストライキを行った。ベシル・アタライ内相は、一般にEMASYAとよばれている協定の実施を停止すると発表した。

2/11
専売公社の労働者は9日間に及んだハンガーストライキの終了を発表した。

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ミュネッヴェル・カラブルトさん殺人の容疑で裁かれているジェム・ガリプオール被告は、バクルキョイ第二児童重罪裁判所に出廷した。

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エルドアン首相は、アメリカのヒラリー・クリントン国務大臣の訪問を受けた。この会談で、「アルメニア、キプロス、中東、テロとの闘争、経済関係、イラクなどについて討議した」という。フォーシーズンズホテルで行われた会談は、当初20分間の予定だったが、1時間続いた。

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エルズルム共和国検察によって、エルゲネコン調査の一環として実施された捜査で拘束されたエルズィンジャン共和国主席判事のイルハン・ジハネル氏は、取り調べのあと逮捕の要請をうけ出廷した。イルハン・ジハネルエルズィンジャン共和国主席判事は、裁判所の決定により逮捕された。

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「バルヨズ計画」疑惑に関連する捜査により、元空軍司令官で退役大将のイブラヒム・フルトゥナや、元第一軍司令官退役大将のエルギン・サイグン、元海軍司令官退位大将のオズデン・オルネキ、元第一司令部退役大将チェティン・ドアンを含む40人近くが拘束された。チェティン・ドアン第一司令部退役大将と、スハー・タンイェリ退役准将の自宅では固く捜査も行われた。

2/23
バルケスィル県ドゥルスンベイ郡のオダキョイにある炭坑で、ガス爆発がおき、13人が亡くなった。6人の重傷者を含む18人が負傷。

2/23
ラジオ・テレビ高等機構は、14のラジオ局、テレビ局に対し、異なる言語や方言で放送を行う許可をだした。

2/24
「バルヨズ計画」疑惑の一環で法廷に出廷したラマザン・ジェム・ギュンデニズ准将、アズィズ・チャクマク海軍大将、オゼル・カラブルト退役海軍少将、ユミト・オズジャン退役参謀司令官、アリ・イフサン・チュハダルオール退役海軍少佐れは逮捕された。

2/25
しばらくの間ハジェテペ大学医学部病院で治療をうけていた、高等教育機構の創設者・ビルケント大学創設者のイフサン・ドーラマジュ氏が亡くなった。93才だった。

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エルドアン首相は、首相府報道局のインターネットサイトに、2010年3月1日付の資産を公表した。

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専売公社の労働者らは、アンカラで78日間続けた座り込みのためのテントを撤去し、デモを停止した。


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翻訳者:トルコ語メディア翻訳班
記事ID:21096