2010年のトルコ回顧、その4

2010年12月31日付 Hurriyet 紙

8/26
リゼ市中心部のギュンドードゥ町での豪雨によって起きた洪水と地滑りの結果、12名が死亡、6名が行方不明となった。この地域へ150万リラの緊急義援金が送られた。

8/27
イルケル・バシュブー大将が参謀本部で執り行われた離任式で、参謀総長の任務をウシュク・コシャネル大将に引き継いだ。

9/1
道路交通法の改正がなされ、自動車の制限速度が都市間の2車線道路では時速90キロ、4車線道路では時速110キロへと引き上げられた。
小型バスやバスの制限速度については、都市間の2車線道路で時速80キロ、4車線道路で時速90キロ、高速道路では時速100キロであると定められた。

9/3
警察署長のハネフィー・アヴジュ氏が“盗聴・監視”が行われたと刑事告訴したことについて捜査が始められ、その際“原告”として証言を行った。

9/6
大学入試センター(ÖSYM)は公務員採用試験(KPSS)の問題が盗まれたという主張があったため、中等教育及び大学学部卒業者対象の公務員採用試験と医師専門教育受講資格試験(TUS)の実施を延期した。

9/8
アダナ県軍警察司令部のチームによるKPSS捜査の過程で、10県同時作戦によって拘束された者のうち、裁判所に連れて行かれた38人中4人が逮捕、8人が処分未決のまま保釈となった。

共和人民党(CHP)所属でアヴジュラル区長のムスタファ・デイルメンジ氏は“「修道女ポスター」論争”に関して、除名要求により規律委員会にかけられた。

9/12
有権者らは、第5982号トルコ共和国憲法の部分的改正に関する法律の国民投票に投票した。今回の国民投票(レフェランダム)では3836万9千99人が投票し、投票率は73.71パーセントであった。
有効票のうち、2178万7244票が「賛成」、1585万6793票が「反対」であった。有効票における「賛成」票の割合は57.88パーセント、「反対」票は42.12パーセントであったことが分かった。共和人民党のケマル・クルチダルオール党首は有権者名簿に登録がなかったために、国民投票で投票できなかった。

9/17
公務員採用試験(KPSS)教育学試験が、「試験の過程において一部に不正が行われた可能性があるため」無効とされた。

9/17
古代都市アリアノイの埋め戻し作業が開始された。

9/19
95年ぶりに1日だけ礼拝のために解放されたアクダマル教会でミサが行われた。

9/21
大学入試センター(ÖSYM)長ウナル・ヤルマアン教授は公務員採用試験での問題漏えい疑惑の進展により、センター長の職を辞した。

9/22
ベイオールにある画廊で開かれた展示会のオープニングパーティで、招待客と近隣住民との間で大喧嘩が起こった。

9/28
「革命主義者グループ」の取調べの一環で警察署長のハネフィー・アヴジュ氏の逮捕が決定され、アンカラで身柄が拘束された。イスタンブルに移送され、司法に引き渡されたアヴジュ氏は、逮捕され、刑務所に送られた。

9/28
アンタリヤで、トルコ共和国の設立者ムスタファ・ケマル・アタテュルクがその晩年に一時期使用していたヨット・サヴォラナ号を借りていた組織が、この歴史的なヨットを売春目的で使用したことが明らかになった。

10/1
至福党のヌマン・クルトゥルムシュ党首が、党首を辞任し、党からも離脱した。

10/8
第47回国際アンタリヤ金のオレンジ映画祭に、著名なボスニア出身のセルビア系映画監督である、エミール・クストリッツァ氏に関する議論が持ち上がった。エルトゥールル・ギュナイ文化観光相は、クストリッツァ氏への反発として、アンタリヤ金のオレンジ映画祭へは参加しないと述べた。

10/8
イスタンブルで、1980年9月12日クーデターの結果、死刑に処されたネジュデト・アダル氏の同志らが、クーデターを起こした者たちと彼らの指令や指示を実行した者に関し、検察に刑事告訴を行った。

10/11
裁判官・検察官高等委員会(HSYK)のカーディル・オズベク副委員長は、委員会が2010年8月17日以来、活動を妨害されていると主張し、副委員長自身と共に、スナ・チュルクオール氏、ムサ・テキン氏、オルハン・ジェム・エルビュク氏、ファトマ・アヌル・ゲンチ氏、ハティジェ・ジェイダ・ケイマン氏、アイシェ・アルバイラク・ドアン氏が辞任したことを明らかにした。

10/17
至福党臨時党大会において、全投票数687票のうち684票を獲得し、ネジメッティン・エルバカン氏が党首に選ばれた。

10/19
アブドゥッラー・ギュル大統領の(スカーフ着用の)妻ハイリュンニサ・ギュル夫人は、チャンカヤの大統領公邸で行われた公式の歓迎式典に初めて開始から終了まで参加し、レッドカーペットの上を歩いて、居並ぶ兵士達の前を通った。

10/20
高等教育機構(YÖK)長のユスフ・ズィヤ・オズジャン教授は、大学入試センター(ÖSYM)によってこの先行われる試験では、スカーフ着用での受験が可能であると発表した。

10/22
アブドゥッラー・ギュル大統領は、裁判官・検察官高等委員会(HSYK)の本委員に、マルマラ大学法学部教員のアフメト・ギョクチェン教授、警察学校安全保障学部教員のビュレント・チチェクリ教授、カイセリ弁護士会会長のアリ・アイドゥン弁護士、財務省の法務・訴訟総局顧問事務弁護士であるラスィム・アイティン弁護士を選任した。

10/31
タクスィム広場において、機動隊の待機場所付近で爆発が起こった。自爆テロが原因のこの爆発で、事件を起こしたテロリストはその場で死亡、5人が重傷を負い、警察官15人を含む32人が負傷した。

11/1
イムラル島を訪れ、テロ組織PKKの指導者のオジャラン氏と面会した弁護団のアイセル・トゥールク氏は、「(アブドゥッラー・オジャランが)政府の幹部らともう一度会談し、この会談が非常に重要な意味を持つものであり、真剣な話し合いが行われたと話していた」と述べた。


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翻訳者:猪股玲香
記事ID:21099