外務報道官、最近のドル高と制裁の関係について答える

2012年01月04日付 Mardomsalari 紙
【政治部】昨日開かれたラーミーン・メフマーンパラスト外務報道官による記者会見では、〔リヤールに対して〕ドル価格が高騰していることに関するやりとりが繰り広げられ、外務報道官が西洋諸国に対するイランの経済システムの〔特徴について〕比較・検討を行う事態となった。〔‥‥〕

 今週の外務報道官による記者会見の中心テーマは、何と言っても外国為替市場の急激な変動に関してであった。記者らは繰り返しこの問題をメフマーンパラスト報道官にぶつけた。これに対し同報道官は、国の経済政策の当局者に聞くべき質問だとしながら、昨今の〔為替市場の〕急激な変動と〔欧米諸国による対イラン〕制裁との関係について、「明らかなのは、この問題は制裁とは関係がないことだ。というのも、制裁はまだ、実効的なものにはなっていないからだ」と述べた。

 メフマーンパラスト氏はさらに、「中央銀行を制裁すると言っているのは、アメリカとイギリスだけだ。われわれは彼らと銀行上の取引はない。しかも、制裁が実行に移されるまで、まだ数カ月かかる。よって、外国為替市場をめぐる問題の根は、〔制裁とは〕別のところにあるはずだ」と続けた。

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 同氏は続けて、国の経済状況に問題はないとの見方を示した上で、「多くの国が深刻な危機に直面し、ヨーロッパの主要国も数千億ドルの借金で危機に直面している中にあって、我が国は年間数千億ドルの補助金をカットし、その分を適切な目的に活用するために、補助金の廃止を実施した。他方、西洋諸国は自らの命脈を保つために、さらに数千億ドル〔の借金〕を必要としている有様だ」と語った。

 報道官はまた、イラン中央銀行に対するアメリカによる制裁について、「我が国民に圧力をかけるために、アメリカ当局が追求しているこうした政策は、自らの目的と基本的権利を手に入れようとする我らが偉大なる国民の意志に、いかなる影響も与えることはできない。しかも、われわれはこれといった金融上・貿易上の取引関係を、アメリカとは有してはいない。こうした〔アメリカの〕政策は、〔経済に実質的な影響を与えるためというよりは〕むしろ政治的圧力をかけ、〔イランに敵対的な〕プロパガンダを行うという枠組の中で行われているものなのだ」と述べた。

 同報道官はさらに、「アメリカの圧力下で〔対イラン制裁にむけて〕踏み出している国々は、アメリカの政治的圧力とその不当な目的によって、自らの国益を損ねているように思える。我が国民はこうした不当な行動を今後〔永遠に〕記憶にとどめていくだろう。こうした〔不当な〕行動が増せば増すほど、〔‥‥〕イラン国民はこうした圧力を、成長スピードを加速させるチャンスとして利用していくことになるだろう」と論じた。

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翻訳者:ペルシア語記事翻訳班
記事ID:25071