イラン人ら、フェイスブック上でセルビア人主審を攻撃:アルゼンチン戦での不公平判定を受け

2014年06月23日付 Iran 紙
6月22日付ジャーメ・ジャム紙1面より。「アルゼンチン+審判1、イラン0」と書いてある。
6月22日付ジャーメ・ジャム紙1面より。「アルゼンチン+審判1、イラン0」と書いてある。
 イラン・サッカー代表の対アルゼンチン戦での勇敢な試合ぶりに歓喜したイラン人たちは、一斉にセルビア人主審のフェイスブック上のページを攻撃、彼を強く批判している。

 ミロラド・マジッチという名のこの審判は、イラン・アルゼンチン戦で偏った判定をしただけでなく、イランがペナルティをもらうべき場面で、アシュカーン・デジャーガフとアルゼンチン・ディフェンダーの近くにいたにもかかわらず、この場面に見て見ぬフリをした。

 世界中のイラン人たちがセルビア人審判のフェイスブック上のページを「爆撃」するのに、それだけで十分であった。

 カナダ在住のあるイラン人男性は、勝利の資格のあったイラン・チームが敗北を喫したことに不快感を表明し、コメント欄に次のように書き残している。「イラン・チームはすばらしかった!アルゼンチンの勝利を、審判にお祝い申し上げる!」

 あるスポーツ紙の記者も、〔フェイスブック上に〕次のように書いている。「一国民の権利を、それも審判という立場で無視したことは、一つの‥‥だ」。

※訳注:上記の「‥‥」は記事原文のママ。紙面に書くことがはばかれるような「汚い」言葉が用いられているために、伏せ字になっているものと思われる。

 コメントとして泣き顔マークを書き込んだイラン人の女性は、次のように書いている。「あの審判は、イラン代表はちっぽけな存在で、負けるのが当然と思って、笛を吹いていたのね。これは裏切りだわ」。

 16歳の少年も同じく、「お前を絶対に許さない。イラン代表は毎晩、お前の夢に出てくるだろう」と書き込んだ。

 ある白髪の年配男性は、冷静さを保つようイラン人たちに呼びかけ、乱暴なコメントは控えるよう求めつつ、「イランはあの試合の真の勝者だった。そして敗者は、自身とその他の審判たちの信用を貶めたあの審判だ」と書き込んでいる。

 自分の子供のたちが泣いていることに憤慨しているとおぼしき母親も、「私の息子たちは泣いています。あんたにも子供がいるでしょう。今夜、多くの子供たちがイランで涙を流したのを、あんたも知るべきよ。良心の呵責にいつまでも悩まされることを祈ってるわ」とコメントしている。

 別の女性は、「イランからペナルティを盗み取ったこと、命が尽きる日まで覚えておくがいいわ」と書き込み、イランはアルゼンチンよりも頭一つ上をいっていたとする25際の男性は、「アルゼンチン+審判=1対0アルゼンチン勝利。おお、審判よ、おめでとう!」と書き込んでいる。

 他には、「審判さん、あんたはアルゼンチンの12人目のメンバーだったわね。ハーフタイムで交代されれば良かったのに」と書いた女子大生もいた。

 また、イランの敗北を未だに受け入れられない30歳の男性は、「家に帰って妻子に何と言うつもりだ。審判というやつは正義の上に立っている存在じゃないのか。お前の負けだ、審判!」とのコメントを残している。

 イラン人たちはこうしたコメントの他にも、セルビア人主審に抗議する風刺画を、インターネット上に投稿している。

 一部のイラン人ユーザーたちは、リオネル・メッシのページにもコメントを残しているが、もちろん、この場合は敬意が込められたものとなっている。その中で最高のコメントとしては、次のようなものがある。「メッシ、フェイスブックで君を侮辱しているのはイラン人じゃない。90分間の試合であなたが膝を屈した相手、それこそが本当のイラン人なのだ」。


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翻訳者:8409102
記事ID:34621