アブートラービーファルド国会副議長「交渉で分かったのは米は信用できないということ」

2014年11月25日付 Jam-e Jam 紙
【ジャーメ・ジャム・オンライン】国会副議長は、「アメリカとは力のことばによってのみ、話し合うことができる。内なる能力に依拠することでのみ、力を増大させることが可能である。それゆえ、国の責任者たちは国力を追い求める際、国境の外に目を向けてはならない」と述べた。

 ホッジャトルエスラーム・ヴァルモスレミーンのセイエド・ハサン・アブートラービーファルド師は火曜日(11月25日)、議事に入る前の公開会議場での演説で、次のように述べた。

偉大なるイラン国民は、国民と体制の敵による卑劣な制裁にもかかわらず、過去数年間、次のことを政府関係者らに示してきた。すなわち、イラン国民が何よりも求めているのは、国民の力と名誉を守護することであり、国益を守り通す国の責任者たちの姿勢なのだ、ということである。

 同師は続けて、「このカギとなる原則を頭に入れながら、あらゆる領域、特に5+1との交渉には、しっかりとしたステップで臨んでもらいたい」と述べた。
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 同師は、「過去1年間の交渉の現実が示したのは、大国との話し合いを支配しているのは力の論理だけだという事実である。一国民はより強力な力を有するようになって初めて、世界を支配する体制に対して自らの利益を守ることができるのである」と続け、さらに「今日、アメリカとその同盟国とは、力のことばによってのみ話し合いが可能である。経済、政治、文化の各領域で国民の力を高めるためには、体制の内なる全可能性を活用しなければならない。〔‥‥〕」と述べた。

 同師はさらに、次のように指摘した。

国の責任者たちは、国力を追い求める際、国境の外に目を向けてはならない。国力は国民の可能性に目を向けることで初めて、手に入るのだ。力強く、いと賢き最高指導者の高い見識をしっかりと活用することで、国力を手に入れることが可能となるのである。国力は、国民としっかりと心を通わせ、政府と国民の間の絆を強めることの中に、追求するものなのだ。

 同師はさらに、次のように付け加えた。

核交渉で得られたもう一つの教訓、それはさまざまな理由から、ことばの真の意味で、アメリカは信用ならない国だということである。アメリカ国民やその他の世界の諸国民の利益を、一握りのシオニストの不当な利益の犠牲にするような政府関係者たちを、どうして信用することができようか。〔‥‥〕

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 同師はその上で、「国際社会は力を失い、アメリカも自らの不当な利益を促進させる際に、普遍的な力をもたなくなった。そのために、〔イランに対する〕制裁の仕組みも、大きく損なわれてしまっている。制裁を継続することなど、アメリカにはできない。ヨーロッパやアジアの現実が、このことをよく示している」と指摘した。

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本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。


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翻訳者:ノリメタンゲレ
記事ID:36058