フィールーズアーバーディー氏「核交渉におけるザリーフの役割はジハード的」

2014年11月23日付 Jam-e Jam 紙
 軍統合参謀本部長は、最近のアメリカ政府の姿はまるでネタニヤフ〔※イスラエル首相〕のようだと指摘した上で、「ザリーフ氏と彼の誠実なる同僚たちが今回の交渉で演じている役割はジハード的であると、私は評価している」と述べた。

 イラン国営通信(IRNA)の報道によると、軍統合参謀本部長のセイエド・ハサン・フィールーズアーバーディー少将は第一回「マーレク・アシュタル」バスィージ全国記念祭で、記者団を前に「アメリカがマスカットで話していたことは、イスラエルが話していることと同じだった」と付け加えた。

 同氏はさらに、「さまざまな苦労を重ね、時間と費用をかけて1年間行われた全交渉は、アメリカで起きた一つの政治的出来事〔※米中間選挙で共和党が勝利し、上下両院で多数を占めるようになったこと〕のために、困難に直面してしまった。アメリカという国の総体的状況も混乱に陥った」と続けた。

 フィールーズアーバーディー氏はまた、「交渉は前向きな結果に達しようとしていた。ところがアメリカが躓いてしまった。躓いてしまった人間〔=オバマ政権〕が起き上がったとき、〔政権〕最後の日々をどのように過ごし、自らを律して正しい判断を下していくことができるのか、今となっては想像もつかない」と指摘、さらに「思うに、アメリカ政府は自らが政権に就くために、シオニストたちが捻出してくれる資金に依存している。〔それだから〕彼らにはイラン・イスラーム共和国の主張が理解できないのである」と付け加えた。

 フィールーズアーバーディー少将は、交渉を楽観しているかとの問いに答える中で、「最初の頃から言っているように、私はこの交渉を一つのチャンスであると考える人たちの一人である」と述べ、交渉の進捗状況は良好だと思うと指摘した上で、「しかし今回のアメリカの転覆〔=民主党の議会選挙での敗北〕は、彼らには期待していないという親愛なる我らが指導者〔=ハメネイ最高指導者〕のことばを証明するものであった」と付け加えた。


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翻訳者:dragontaro
記事ID:36120