「さらなる制裁はジュネーブ合意の無視と同義」—イラン国会、P5+1に

2015年02月04日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム・オンライン】国会の国家安全保障委員会の委員は、〔ラジオ〕番組「ベドゥーネ・ハット・ホルデギー」〔※「排除することなく」「✕印を付けずに」というくらいの意味〕のインタビューで、〔現在国会で審議されている〕国内における平和的核活動の再開に関する法案の政治的メッセージは、米議会およびP5+1〔※国連安保理常任理事国とドイツ〕に向けたものだとの見方を示し、「この法案は、我が国の外交官らにとっては、彼らを後押しするものであり、アメリカや西洋にとっては抑止的なものである」と述べた。

 ジャーメ・ジャム・オンラインの報道によると、ノウザル・シャフィーイー氏は議論のはじめに、人工衛星発射ミサイル「ファジル(夜明け)」の研究向けの運用について言及し、「国内の様々な進歩、特に航空宇宙工学やナノ・テクノロジー、幹細胞といった分野におけるそれは、国内に蓄積された高い能力に依拠して起きているものであり、まさにこのことが西洋やアメリカを憂慮させているのだ」と述べた。

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 シャフィーイー氏は、イランの科学技術は西洋にとって心配の種となっていると指摘した上で、「西洋はこうした心の動揺のために、心理的な観点からイラン・イスラーム共和国に対して制約を設けようと企てているのである」と述べた。

 国家安全保障委員会の委員を務める同氏は、イランのミサイルをめぐる問題はジュネーブ合意では取り上げられていないと強調したうえで、「西洋はこのことについて、国連安保理がイランに対して課した決議を根拠にしている。この決議には、イランのミサイル計画もまた制限されなければならないと記されている」と付け加えた。

 シャフィーイー氏はその上で、「イラン・イスラーム共和国は核兵器の原則を否定している以上、そうした目的で製造されるミサイル〔=核兵器が搭載されたミサイル〕には、いかなる意味もない」と指摘した。

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 同氏は、ジュネーブ合意の各項目から逸脱するようなことがあれば、その合意は自動的に無効化されると述べた上で、「もしさらなる制裁が科されるようなことになれば、われわれは自動的にジュネーブ合意を無視する可能性がある」と指摘した。


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翻訳者:大魔王
記事ID:36940