交渉期限延長が決定されザリーフ外相、イランへ一時帰国

2015年06月28日付 Jam-e Jam 紙

 イラン核交渉団の報道官は、「事前の取り決めに従い、ザリーフ外相は今晩、テヘランに向けウィーンを発った。テヘランに一日滞在の後、再びウィーンへ戻る予定である。」と述べた。

 イラン国営放送のウィーンからの報道によると、同報道官は次のように続けた。「核交渉団は、外務次官らを代表としてウィーンに残し、合意に向けた調整を続ける予定である。」

 また「イラン外相とアメリカ国務長官の両閣僚は会談後に、各々の交渉団に合意文書の内容及びその細部を詰めていくのに必要な指示を出した。」と説明した。

 報道官は、次のようにも語った。「以前に述べたように、必要とあらば、合意文書作成に向けて、ティール月10日(西暦7月1日)の交渉期限以降も交渉継続が可能である。現時点では、未だ多くの作業が存在していることを考慮して、交渉団は7月1日以後もウィーンに残り、満足できる包括合意の達成に向けて交渉を続けていく予定である。」

 また彼は、「交渉を長引かせようとする意見や議論は、どこからも出ていない点を強調する。」と述べた。

 アル・アーラム・テレビは、「核交渉の合意期限延長が決まった。6月30日以降も交渉が続けられる。」と報道した。

 本日(西暦6月28日)の午前中、ウィーンのパレ・コーブルクPalais Coburgホテルで再開されていた、イラン外相とアメリカ国務長官の会談は、既に終了した。

 モハンマド・ジャバード・ザリーフ外務大臣とジョン・ケリー国務長官の会談には、アーネスト・モニツ米エネルギー長官とヘルガー・シュミット欧州連合安保・外交政策次官も同席した。

 ザリーフ外相は、本日(西暦6月28日)午後にイギリス外相、中国外務次官、ドイツ外相と立て続けに会談を行う予定である。

 外相は、昨日のケリー国務長官との会談を前に、「交渉進展のため、全力を尽くさなければならない。」と述べていた。

 ザリーフ外相は、アメリカの交渉団との会議場での短い談話の中で、「わが国は、合意が可能か否かを見極めるために、できること全てを行うと決意している。」と語った。

 外相は、「わが国は、合意に到達できるのか否か見定めるために交渉を続けていく。」と述べた。


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翻訳者:KK
記事ID:38078