ザリーフ外相とアラーグチー外務次官の最終合意の時期に関する表明

2015年07月13日付 Hamshahri 紙

 フランス外相は、イランと6カ国(安保理常任理事国及びドイツを加えた5+1カ国)との核協議に関して、自身の最新の意見表明を行った。「本日(月曜日)午後、協議に関する声明が発表される予定だ。」

 イラン学生通信は、ロイター通信の記事を引用し、次のように報じた。「フランス外相のローラン・ファビウス氏は、イランと6カ国との協議に関する意見表明の中で『我々は、月曜の午後、イランとの核協議に関する声明を発表する予定だ。』と述べた。」

 協議は目下、交渉国の外務大臣らとヨーロッパ連合外交責任者が出席して、イラン核開発計画とイランに対する制裁解除方法に関する最終合意を達成するために進められている。

 ファビウス外相は、日曜日、記者団に対して次のように述べた。「この協議は、最終段階に突入している。」

 フランソワ・オランド仏大統領も月曜日、ブリュッセルにて以下のように述べた。「交渉中の両者は、合意達成に近づいている。しかし依然として、1ヶ所の溝が埋まっていない。」

【協議の延長は、誰も考えていない】

 ウィーンに出向いている、イランの核交渉団に近いあるメンバーは、自身のツイッターで以下のように書いている。「交渉参加者は全員、今日の結果を得るために奔走している。協議の延長は、誰も考えていない。」

 彼は、このようにも記述している。「しかし、依然として政治判断が求められている。」

 イランと6カ国間の協議は、17日目に入り今現在も交渉団がウィーンに参列し、あらゆる方面で進行している。

 イギリス外相のフィリップ・ハモンド氏を除く6カ国の外務大臣は、ウィーンに集結しており、今日午前の予備会談において、ヨーロッパ連合外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長フェデリカ・モゲリーニー氏を加えて会談を行う。

 中国外相がウィーンに到着し、イギリス外相フィリップ・ハモンド氏がウィーンに向かっている現在、残る意見の相違や懸案事項の解決について予想はひどく混乱した。中には、話し合いは火曜日の朝までかかるだろうと断言する者もいるし、水曜日の朝までかかるだろうと言う者もいる。

 このような状態である故、核協議は、もはや予測できる状態ではない。世界最大のメディアが毎日「本日協議は終了する」と見出しをつけ、それが再び「翌日」になり、さらにまた「明日」と見出しをつける。

 ここではたぶん、皆わかっているのである。合意はなされており、ただその発表の時を待っているだけであると。

 6カ国以上にイランは、協議の延長を望んでいない。なぜなら、2年間の協議の経験で、6カ国、特に米国は信用に足らず、その言葉を翻すことがあるからだ。

【ザリーフ外相「必要がある限り協議を継続する」】

 ザリーフ外相は、中国外相との会談で以下のように述べた。「協議を延長してはならないと両国は確信しているが、我々はできるところまで、必要がある限り協議を継続する。」

 イランと中国の両外相は月曜日の朝、パレ・コーブルクPalais Coburgホテルにて会談を行ったが、話し合いは17日目に入り、こうして継続された。

 セイエド・アッバース・アラーグチー外務次官は、月曜日の朝、イランや外国の記者の多くが、前日協議の終了を報道していた状況で、今晩または明日夜に協議が終了するとは約束できないと公表した。

 これまでの協議は、集中的にほとんど翌日の朝まで続けられてきた。しかし依然として重要な課題が残されており、アラーグチー氏によれば、これらの問題が解決されない状態では、合意に達したとは言えないのである。


この記事の原文はこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:MT
記事ID:38219