ラマダーン月のキャッレ・パーチェ屋は大盛況—テヘランの年間の市場規模は2200億トマーン(1)

2016年06月29日付 Iran 紙

テヘラン市民の年間のキャッレ・パーチェ消費量、年間550万食

【イラン紙10面:ラーミーン・ネエマティー】最新の歴史資料が示すところでは、イラン人は約4000年前からキャッレ・パーチェ〔※ヒツジの頭(脳みそつき)と足(スネからヒヅメの部分)を煮込んだ料理〕を食べてきたという。イラン暦1392年〔※西暦2013/14年〕、北ホラーサーン州チャルー遺跡で見つかった墓のなかで、イランとイタリアの考古学調査隊がキャッレ・パーチェの残骸が確認できる土器を発見したのである。この墓は3700年から4200年前のものであり、専門家らによると一部の遺骸のそばに椀状の土器が置かれており、その中にはヒツジの頭と足(スネからヒヅメの部分)の残骸が目視できたという。このことが示すのは、おそらくキャッレ・パーチェは彼らが好んで食べた料理で、死後に彼らに贈られたものではないかということである。

人気料理キャッレ・パーチェ

 キャッレ・パーチェは今も多くのイラン人に人気の料理である。以前であれば、この料理は労働者階級や貧しい都市の下層民の間でのみ人気があったものだが、今や富める者も貧しき者も、老いも若きも、男も女も、この料理の常連となっている。

 キャッレ・パーチェの売り方も昔ながらの伝統的なやり方から離れ、技術の進歩によってアップデートされている。例えば、今ではインターネットを使ってこの美味なる料理を注文し、その数分後には家や職場の玄関先で受け取ることができるようになっているのだ。

つづく


この記事のつづきはこちら

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:HYSH
記事ID:40871