再生可能エネルギーについての国連報告

2017年04月14日付 Hamshahri 紙

 国連環境計画(UNEP)の発表によると、2016年の再生可能エネルギー資源による発電総量は、全世界で138.5ギガワットに増え新記録となったが、このエネルギーの利用には課題が山積している。

 IRNA(国営イラン放送局)の報道によると、サイエンス・ニュースから次のように引用している。風力と太陽光が再生可能エネルギーの主な資源であり、この発電増加量の内75ギガワットが太陽光エネルギーに由来する。これらのクリーンエネルギーの発電量増加により、全世界の二酸化炭素排出を1.7ギガトン減少させた。

 このような発電量の増加や再生可能エネルギー資源利用の増加がみられるにもかかわらず、いまだ課題が山積している。例えば現在、世界の使用電力の内、再生可能資源によって供給されているのは僅か11.3%のみとなっている。

 大規模に再生可能エネルギー資源を利用する場合の課題の一つは、この規模のエネルギーを貯蔵するために必要なテクノロジーの不足である。ゆえに火力発電所は、エネルギー展望の一角として依然としてその地位を保っている。

 加えて、現存の電力供給網は、化石燃料エネルギーにもとづいて設計・構築されており、天候の変化や供給網に入るエネルギーの量の変化に対応するために必要な柔軟性を持ち合わせていない。ゆえに太陽光や風力から入手できるエネルギーの量にかかわらず、これらのエネルギーを公共で利用できる可能性はいまだ無いのである。

 この報告によると、少なくとも課題の一部の解決に向け、[全世界]合計416億ドル[約4兆6400億円]が効率的な対応手段やエネルギーの貯蔵設備などのような技術設計開発に投資されている。それに加えて、二種類の再生可能エネルギーを組み合わせるハイブリッド計画の実施は、代替解決策の一つとして増加傾向をたどっている。


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翻訳者:YM
記事ID:42593