日本の顔認証システム開発で活躍のトルコ人

2017年11月12日付 Milliyet 紙

日本で暮らすトルコ人サディ・ヴラル氏(チョルム県出身)が開発した、犯罪者を発見する「顔認証ソフトウェア」が諜報機関等により利用されている。

チョルム県出身のサディ・ヴラル氏は、20年間暮らしている日本で「顔認証システムソフトウェア」に取り組んできた。ソフトウェアとアルゴリズムを発展させたヴラル氏の顔認証デバイスは、2012年以降、警察によって「個人認証と画像測定ソフトウェア」の名で利用されている。また、イタリア、スペイン、日本、ブラジル、それにアルゼンチンを含む多数の国々の諜報機関も同氏の開発した顔認証システムを利用している。

■表情検索

ヴラル氏が東京で設立した「月光」を意味する名を冠した研究所で生み出された顔認証システムは、日本、香港、スリランカ、インド、シンガポール、アラブ首長国連邦、米国、英国、メキシコといった20カ国以上の国々の空港において、警察や諜報機関によって用いられている。
ヴラル氏は、開発した顔認証システムを、トルコの病院で利用するための取り組みを実施しており、「顔認証テクノロジーにより、人種、年齢、性別、幸福度を判定することができる」と語り、次のように続けた。

「私のソフトウェアをインスオールしたデバイスは、日本の国会でも防犯目的で利用され始めました。現在、トルコの保健機関に向けたプロジェクトを考えています。密輸や組織犯罪対策局でも、81県において、5年をかけて開発した顔認証システムが利用されています。」

■精度95パーセント

日本人の妻ミオ・ヴラルさんと子供2人と東京で暮らすサディ・ヴラル氏は、「私のシステムにかかるコストは最低でも1万ドルです。イスタンブル全域の安全と犯罪捜査のための顔認証システムを構築しようとすれば、コストは1000万ドルになるでしょう。これまで開発してきたシステムの精度は95パーセント。あらゆるパラメーターを用いて検索を可能にしています。シスラムは顔の画像から、その人が幸福かそうでないかさえ明らかにできます。 ハリウッドの大きな制作会社からも顔認証システムの注文ががありました。とある映画撮影中、著名な俳優トム・クルーズが役としてガールフレンドにハグするシーンがあったそうです。しかし顔認証デバイスを用いた評価では、その時の幸福度は25パーセントでした。監督はトム・クルーズにNGを出し、リテイクしたそうです。」と話した。


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翻訳者:原田星来
記事ID:43749