シリア:イドリブのジハーディストの地が革命最後の地に変わる時(1)

2019年05月31日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イドリブのジハーディストの地が革命最後の地に変わる時(1)

【本紙コラム:ワーイル・アッサーム】

シリア革命の勃発から8年が経ち、イドリブはシリア政府にとって厄介事でしかなく、シリアの反体制派の手中にある地域の中で最も反乱が起きている場所の一つである。軍事作戦を開始したのはシリア政府の方だ。この作戦は長期化するかもしれないが、その結果がなんであるにしろ、最終的にはそうそう違わないだろう。残酷な破壊と卑劣な虐殺を経て、焦土と化したこの地が制圧されるのだ。

今日(5月31日)まで1カ月、イドリブが攻撃を受けている。この間、シリア政府は約13の町を制圧して前進を遂げた。しかし、戦略的要所の価値、政府がこの限定的な前進を実現するためにイドリブで払った質と量ともに莫大な代価、ダマスカスのグーダやダラア、それ以前の東部アレッポと比べてみても、今次の進展はわずかに留まっている。つまり、1カ月と言う期間は、グータやダラアといった重要地域を制圧するのに十分過ぎるほどであったし、政府が命じた軍事攻撃も必要なかったのだ。シリア政府は、前々から複数の支援国から金銭的・軍事的援助を受けてきたこれら地域の諸勢力に対し、好ましい方法であるかのように和解を強制し、外国からの支援を彼らの軍事能力に反映させなかったのだ。その一方で、シャーム解放機構は国際的支援を受ける勢力ではなかったが、軍事力で他を圧倒し続けた。

(2)に続く


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翻訳者:馬場響
記事ID:46888