UAE:ドバイの宗教研究センターがイスラーム・キリスト教間の関係を探る書籍を発表(1)

2019年07月05日付 al-Hayat 紙

■アル・ミスバール研究センターは「曖昧性」や「相互接近」の要素を通じて、キリスト教とイスラームの関係を探る

【ドバイ:本紙】

アル・ミスバール研究センターは『キリスト教とイスラーム:その関係と知識、兄弟愛』(149,2019年5月)という本の中で、宗教間、とりわけキリスト教徒とムスリム間の相互理解のルーツに関する研究を行っている。この本では、遥か昔から現在までの彼らの関係の軌跡にスポットが当てられており、歴史上において養われた両者間の強い兄弟関係の基盤や、そこに介在した複数の機関や結びつき、遭遇や緊張の存在が示されている。

イスラームとキリスト教間の知識伝達の形式は、人づての対話や議論からヨーロッパや世界における大学の専攻としての交流に至るまで、多岐にわたっている。そして、――その多くがそのイスラーム研究の範疇で起きたことではあったが――容易に論争を掻き立て得る曖昧な様相をもった「オリエンタリズム研究」に勝る専攻や研究分野は、当時存在しなかったのである。

(2)に続く


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翻訳者:久保桃歌
記事ID:47096