スーダン:スーダン初の女子サッカーリーグ、開幕(3)

2019年09月29日付 al-Quds al-Arabi 紙

■スーダン初の女子サッカーリーグ、本日開始

【ナフラ・マジュズーブ:ハルツーム:本紙】

一方、スーダンサッカー協会の会長は本紙に対し、「自分が会長就任の為に帰国する以前に、女子サッカー向けに巨額の資金が寄せられていたが、それがどこに行ったのかは知らない」と語った。

資金の口座振替が錯綜する中、シャッダード会長は、その資金がカイロにあるスーダンサッカー協会の事務所に渡っていたことを、最近になって知った。エジプトの銀行が居住者ではないためスーダンサッカー協会の口座開設拒否したことを受けて、協会のある幹部の名義で口座を開設せざるを得ず、FIFAは長年にわたりその口座に数十万ドルを預金していたのだ。

また、同会長は「FIFAは現在、女性の活動に大きな関心を寄せている」と明かし、「女子サッカーの活動は世界中から支援を受け、関心を集めている。なぜなら、女子サッカーの活動によって女性の平等が実現され、プレーをする権利が与えられるからだ」説明した。そのうえで、女子サッカーリーグ開始式典に多数の大使館の代表者や外交団が出席していることを強調した。

同会長は式典でのスピーチの中で、「前政権は大学やその他の場所で女子サッカーが行われるのを拒否し、ある程度組織化されていた3つのチームを解散させた。2つがスーダンの大学内チームで、残りのひとつが専門学校のチームであった」と発言した。

加えて同会長は、「女子リーグの開始は、かつて存在した垣根を取り払うものと言える。我々は、立ち止まらないだろう。そして、我々はスーダンの女性が確かに存在し広がっていく真の競争を見せてくれるよう願っている。未来は女子サッカーのためにある。女子サッカーには男子サッカーとは反対に興奮を呼び起こし、待ち望んでいたような創造性があるのだ」と述べた。

女子サッカー委員会のミルファト・フセイン委員長は「スーダン史上初の女子リーグの発足は重要な出来事だ。プロジェクトには構想、タイミング、協議に長い時間がかかった。スーダンの女性は、スポーツの分野を含む自らの権利のために闘ってきた」と話した。

(注)カンダーカ:クシュ王国の女王の名称、強い女性の象徴

(4)に続く


この記事の原文はこちら
原文をMHTファイルで見る

同じジャンルの記事を見る


翻訳者:中鉢夏輝
記事ID:47709