チュニジア:チュニジアに対し陰謀を企てているのは誰か(3)

2020年07月22日付 al-Quds al-Arabi 紙

■チュニジアに対して陰謀を企てているのは誰だ?

【ロンドン:本紙】

こうした地方勢力は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領のクーデターを成功させ、リビアのハフタル将軍の台頭および強大化という現象を後援した。彼らは「ムスリム同胞団」との闘いという口実に乗じていたにも関わらず、実際に意図されているのはイスラーム集団をいかなる政治民主化運動をも破壊することに仕向けることだった。彼らによるベン・アリー元大統領やその他左派勢力(の方向性)に向けた促進・支援活動にもかかわらず、実際に要求されていたのは、イエメンやリビア、その他の国々でそうであったように、組織的な犯罪行為を実行することができる直接的代行者以外が政治の舞台に残らないよう、初期の民主主義を破壊することだった。

チュニジアの政治経済危機はおそらく難しいものであろう。しかし、多くのアラブ諸国の経験は、座り込みやストライキ、(サイード大統領が指摘したような)晩さん会といった、平和的な政治行為の保護に関わること以外に対し、軍や治安組織という手段に訴えることは危険であることを立証した。軍が兵舎から脱走することは公共の平和や合法性に対する危機でもあり、法的に大統領府と政府・議会は不可分である。

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翻訳者:堀嘉隆
記事ID:49603