イランで金属ウラン生産のための研究開発活動が開始されたことを確認

2021年01月14日付 Hamshahri 紙

 IAEA[国際原子力機関]は水曜日、イランが研究用原子炉に使用する金属ウラン生産のための研究開発活動を開始していると発表した。

【ハムシャフリー電子版】イラン学生通信(ISNA)によると、ロイター通信は以下のように報じた。「IAEAは声明のなかで、テヘランにある研究用原子炉のための改良型燃料の設計に向けすでに発表された目標の一部として、金属ウラン生産に向けた研究開発活動を実施するというイランの計画に関する最近の進展について、ラファエル・グロッシIAEA事務局長が本日、加盟国に情報を通知したことを発表した。」。

 ロイターが入手したIAEA加盟国への機密報告書では、「イランは天然ウランから金属ウランを生産し、テヘランの研究用原子炉の燃料として最大20%まで金属ウランを濃縮する計画を発表した。」と述べられている。

 この報告書に基づけば、IAEAの声明は、昨日在ウィーン国際機関のイラン大使・常任代表であるカーゼム・ガリーブアーバーディー氏がテヘラン研究用原子炉の改良型燃料設計に向け研究開発活動が開始されたと発表したことを受けて発出されている。

 ガリーブアーバーディー常任代表はIAEA事務局長が本日この問題について加盟国に報告したことを指摘し、「この活動は3段階で行われ、第1段階では天然ウランを使用して金属ウランが生産される。」と述べた。

 また、同常任代表は2年前にイランの計画がIAEAに通知されていたことに言及し、「この措置により、イランは新燃料生産技術において先進国の一つに位置付けられるようになるだろう。」と語り、さらに「これらの措置はすべてIAEAに通知済み、または通知される予定であり、IAEAの査察官も3日前に燃料板製造工場を訪問した。」と述べた。


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翻訳者:SK
記事ID:50542