オリンピック:東京五輪でシリア人の兄弟が再会(写真)

2021年07月24日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ 東京五輪でシリア人兄弟が再会、1人は自国の代表、そしてもう1人は難民選手団メンバーとして出場(写真)

【本紙】

東京五輪の開会式でシリア人の兄弟が再会した。1人は自国であるシリアの代表として、もう1人は五輪旗のもとで難民選手団のために出場した。

CNNのウェブサイトに掲載された内容によると、兄弟であるムハンマド・マースーとアラーウ・マースーが開会式で抱き合った瞬間を捉えた写真がSNSを通じて多くの人々の共感を集めた。トライアスロン選手であるムハンマド・マースーはシリア代表を務めており、彼の弟であり水泳選手であるアラーウ・マースーは難民選手団のメンバーである。


アラーウ・マースーはドイツで難民の認定を受けている。

彼の以前の発表によると、アラーウ・マースーは2018年の国際大会に自身の名で参加できるようにシリア代表チームに手紙を送ったが、シリア代表チームが彼の要求に応えなかったため、2019年にオリンピック難民選手団に参加する事を希望したのだという。

難民選手団におけるシリア人の人数は、以前2016年リオデジャネイロオリンピックで難民選手団に参加した水泳選手のユスラー・マールディーニーを含め9人になる。

CNNによると、ユスラー・マールディーニーは金曜、エリトリア出身のタトロエニ・ガブリエソスと共にオリンピック難民選手団の旗を掲げつつ、東京のオリンピックスタジアムで開催された開会式で同チームを率いた。


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翻訳者:谷崎優貴
記事ID:51402