米国上院議員がグロッシIAEA事務局長に対イラン制裁を要望

2021年10月20日付 Hamshahri 紙

 米国上院外交委員会のメンバーがIAEA事務局長との会談後、イランに引き続き圧力をかけることを要請した。

【ハムシャフリー電子版】イラン学生通信(ISNA)の報道によると、火曜日〔10月19日〕ワシントンにて、共和党有力メンバーのジム・リッシュ米国上院議員と、ラファエル・グロッシ国際原子力機関(IAEA)事務局長が会談し、イラン〔の核問題〕を議題の一つとして取り上げた。

 アイダホ州選出のリッシュ上院議員は、グロッシIAEA事務局長との会談の前に、声明を出している。声明では、イランの核開発への非難を提起し、イランはウラン濃縮機能の引き上げを行い、国際的な合意に反していると主張した。

 この声明は米国上院外交委員会のウェブサイトに記載されているが、同氏は〔先の主張に〕続いて、ラファエル・グロッシ国際原子力機関事務局長の活動に謝辞を述べ、イランはIAEAの要請に誠実な対応をしていないと主張した上で、イランが満足のいく回答をするまで引き続き圧力をかけるよう要請した。

 さらにジム・リッシュ氏はIAEAの理事会に対して、次回の会合はイランの〔核開発〕問題により一層重点を置くよう求め、「バイデン大統領は、イランが米国および米国の同盟国の国益に適う、いかなる合意も結ぶ意思がないということを受け入れなければならない」と付け加えた。

 同氏はさらに、核拡散防止条約の今後とIAEAの正当性は、イランに原子力活動の責任を認めさせ、またイランが国際社会に対し責務を果たすよう圧力をかけるべく米国が強力な役割を果たすか否か次第である、と主張した。

 ISNAの報道によると、この主張がリッシュ氏により提起された一方で、あるアメリカの放送局のインタビューの中でIAEA事務局長は、数日のうちに、お互いの協力関係についてイランの当局者らと協議を続けるために、テヘランを訪問する予定だと表明した。


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翻訳者:FKM
記事ID:51815