ホルモズガーンの歴史的な建造物に850億リヤールの洪水被害

2022年01月07日付 Iran 紙

 ホルモズガーン州[訳注:イラン南部の州]文化遺産観光手工芸局長は、ホルモズガーンの歴史的な建造物が850億リヤール[訳注:日本円で約2億3094万2380円]の洪水被害を受けたと発表した。

 ホルモズガーン州文化遺産観光手工芸局長は、「残念なことに今週の大雨は、州の歴史的な建造物に損害を与えた」と述べた。

【イラン電子版】ソフラーブ・バナーヴァンド局長はこの件を説明しつつ、「大雨と洪水によって、州内の8つの歴史的な建造物が被害を受けている」と話した。さらに同局長は、「最近の大雨と川の氾濫によって、ヘザーレ城やグールバンド城、キャルダル城を含むミーナーブ県の歴史的な建造物は被害を免れることができなかった」と加えた。

 同氏は、バンダレレンゲ県[ホルモズガーン州にある県]のモグーイェ城も集中豪雨の被害を受けたと明らかにし、「バスタク県も、ハーン城とハーンのハンマーム[浴場]が被害を受けた」と付け加えた。バナーヴァンド氏は、「ホルモズ島[訳注:16世紀前半にポルトガルに占領された歴史を持つホルモズガーン州の島]のポルトガル軍の要塞やルーダーン県[訳注:ホルモズガーン州にある県]にあるキャミーズ城も、大雨と洪水により被害を受けた」と続けた。

 ソフラーブ・バナーヴァンド局長は、「本件に関して行われた調査とモニタリングに基づき、これらの遺跡は約850億リヤールの被害を受けたことが明らかになった。修復には同程度の資金が必要だ」と続けた。

 これらの遺跡は5%から50%が被害を受けており、モグーイェ城とハーン城の被害が最も大きい。


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翻訳者:OI
記事ID:52231