日本語教育学:日本大使館から、ボアズィチ大学出身の日本語教育学者に表彰!

2022年01月25日付 その他 紙

日本大使館の西牧 久雄氏は、ボアズィチ大学外国語学部専門課程現代語の教員であるユリコ・オンジュに対して、トルコにおける日本語教育に対しておこなった貢献のために大使館が賞を授与した。

大使の西巻氏は、2022年1月6日から職務にあたっている。ボアズィチ大学にてフルタイムの教員として勤務をしているユキコ・オンジュに対して、大使館賞を授与した。大使館は、ボアズィチ大学において日本語を学ぶ数多くの学生が、日本そしてトルコ関係において貢献を果たしているということを強調しながら、将来においてもまた、この状況が続くことを望んでいると述べた。

■私たちは12の異なる日本語の授業をおこなっています

ボアズィ大学組織通信オフィスに話した日本語学コーディネーターのオンジュ氏は、大学における日本語教育について以下のように語った。

「大学において最初の日本語の授業は1988年にセルチュク・エセンベル先生、そしてマリコ・エルドアン氏の尽力で始まりました。最初の年にはただ、4つの初級レベルの授業がある中で、現在ではエルダル・キュチュク・ヤルチュン氏とともに、アクティブな形で、12もの異なるレベルの日本語授業を開講しています。教員たちへの給与、そして予算の諸条件が改善することによってこの状況が継続可能な状態にすることは可能なのです。」

■2021年には37人の卒業生が日本の会社で働き始めた

学生たちに対してクオリティの高い教育を行っているということを強調しているオンジュ氏は、ボアズィチ大学の学生たちが、会社が望んでいる職種、また言語能力の観点から能力の高い仕事人のプロフィールを有しているということを以下の言葉で解説した。

「ボアズィチ大学の学生と、その他の学生の最大の違いの一つがよいレベルのトルコ語、そして英語能力を有している、ということです。これらに加えて、また日本語のように、その他の外国語も更に加えることができたときには、日本の会社のような競争的な環境が非常に激しい場所においても仕事を見つけることができるのです。例えば、昨年だけでも37人の卒業生が日本の会社で働き始めました。また私たちの学校では、トルコのその他の学校においても日本語そして文学の学部教育プログラムがあるにも関わらず、ほぼ毎年、日本大使館によって開催がされる日本語スピーチコンペで勝利を収める人もまた、私たちの大学の学生なのです。日本大使館は、この成功とともに、学生たちのポテンシャルを発見しています。彼らもまた、ボアズィチ大学における日本語教育の重要性を強調しながら、発展をもたらすための仕事をしているのです。」

■ユキコ・オンジュ氏とは一体だれなのか?

11年間に渡ってトルコで生活をしているオンジュ氏は、アメリカにおける女性研究の分野が主な(研究)領域であり、言語学の分野で副専攻教育を受けた。学部教育を終えたのちに日本に帰国して、ここで外国人生徒も含む、障がいを持つ子供たちのために言語教育を行い始めた。9年間、東京にある会社でマネージャーとして仕事をしたのちに、結婚をして、トルコに暮らした。トルコに引っ越したのちにボアズィチ大学で日本語教育の職務にあるマリコ・エルドアン先生のもとで研修を始めた。2018年からフルタイムとして教育責任者としてボアズィチ大学において日本語の授業を行い続けている。

〇ボアズィチ大学と締結をしている日本の各大学リスト

・下関大学

・慶応大学

・東京外国語大学

・早稲田大学

・関西外国語大学

・筑波大学

・静岡大学

・大阪大学

・独協大学

・福井大学

・九州大学

・東京大学


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翻訳者:堀谷加佳留
記事ID:52433