中国、イラン核合意再建を交渉当事国に要請 米国は過ちを償うべき

2022年08月05日付 Hamshahri 紙

 中国外務省報道官は記者会見で、イラン核合意維持への中国の決意を強調した。

【ハムシャフリー電子版】中国外務省の華春瑩報道官は週例記者会見で、ウィーン協議の再開に関して、「中国はイラン核合意を維持する明白な義務があり、ウィーン協議の再開を歓迎する。これはすべての当事国が協議再開に向け全力を傾注した結果であり、国際社会の期待に沿うものだ」と述べた。

 同氏は続けて、「交渉再開によって、イランの核問題を政治的・外交的に解決するための新たな機会が訪れた。我々は、すべての当事者がこの機会を活用し、努力を倍加し、善意と柔軟性を示すことで、未解決の問題の解決策をできるだけ早く見出すことができるようになることを期待している。」と述べた。

 中国外務省報道官は、「米国はイランの核危機を引き起こした国である。米国政府はその過ちを十分に償い、イランの合理的な懸念に積極的に対応し、交渉の結果を得るべきである。」と述べた。

 華春瑩報道官は最後に、「中国はすべての当事国と緊密な関係を結び、交渉の進展に積極的な役割を果たしてきた。我々は今後の交渉に建設的な形で参加し、JCPOAの実施を軌道に戻すことにも協力する。同時に、我々の利益と法的権利をしっかりと守っていく。」と締めくくった。

 ISNAによると、イランと4+1の外務省政務次官・局長級協議は、直接会談の長期中断を経て、木曜日にウィーンで再開された。

 前回は、イランと米国はEU代表が臨席する形でドーハで交渉を行ったが、具体的な結果は得られなかった。

 この間、イランと米国の間では、EU代表の調整により、電話と文書による協議や接触が行われてきた。今回の協議では、特にEU代表による提案やアイディアが交渉内容に盛り込まれていると言われている。

 イランが最終合意への意欲を示していないという米国側の主張に反し、過去数ヶ月間、調整官との通信や非対面での接触の際であれ、調整官のテヘラン訪問の際であれ、ドーハ会議の際であれ、イラン代表団は未解決の問題に関し建設的かつ前向きなアプローチでそれらに臨んできた。

 いくつかの問題が解決されていないのは、アメリカの意志薄弱な態度と、イラン核合意に基づくイランの要求を認めないアメリカ政府の立場によるものであった。

 実際、いくつかの問題が解決していないのは、米国の意思決定の欠如と、JCPOAに基づくイランの基本的な要求を保証しない立場を米国政府が主張していることによるものだ。


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翻訳者:YH
記事ID:53890