モーメン氏 イランでの女性に対する身体的・精神的攻撃を否定することはできない|人間の無知による女性の権利侵害|女性尊厳保護法案の内容(2)

2022年11月25日付 Hamshahri 紙

(続き)
 女性・家族問題担当副大統領府法務調査室長のロガイエサーダート・モーメン氏は、続けて次のように述べた。「女性は単に、その性別のために強制されたり、権利を侵害されたりしてきた。これは異性によって行われることが多く、場合によっては身体的・性的・精神的・経済的な損害や、女性が当然の権利を奪われることにつながっている。それが私的な側面を持つこともあれば、公的な形で現れることもある。」

 また、同氏は以下のように説明した。「この系統的な暴力は、女性個人の健康と安全から子どもの身体的・精神的健康に至るまで、女性の生活のあらゆる面に影響を及ぼしている。」


人間の無知による女性の権利侵害とハラスメント

 同氏は「女性の権利侵害とハラスメントは人間の無知によって引き起こされており、古代だけのものではなく、地域特有のものでもない。」と述べた。

 また、同氏は次のように述べた。「国連女性機関(UN Women)は、この現象が世界的な危機であり、貧富の差には関係がないと発表した。女性に対する身体的・精神的暴力に関する衝撃的な世界統計は、報道検閲があっても常に更新されており、このことはイランにおいても否定できない。」

 同氏は、「入手可能な統計によると、イラン人の宗教的・イデオロギー的・伝統的な信条は、この邪悪な現象を制限する直接的な効果を持っているが、そのさまざまな側面は依然として行われている。」と指摘した。

 女性・家族問題担当副大統領府法務調査室長は、国内で女性に対する暴力が増加する環境が一部に存在すること、及びどのような暴力が最も多いのかという点について、次のように述べた。「国内の学術的な研究の量とその成果は、イランの研究者たちがこの問題についていかに関心をもっているかということを表している。女性問題に関連する活動を行なっている人々や政策決定の分野で活動している人々には、学術研究の成果を活用する潜在的な能力がある。」

 同氏は続けて、「統計が公式か非公式かに関係なく、女性に対する様々な暴力、Covid-19の世界的な蔓延とその個人的・社会的影響、またイランにおける最近の社会的変化といったことが、大小様々なレベルでの女性に対する暴力の問題に関心が高まっていることに影響を及ぼす重要な原因となっている。」

−(3)に続く−


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翻訳者:HR
記事ID:54613