パレスチナ:「過激派」の第6次ネタニヤフ政権がもたらす危機と国際社会の反応(1)

2023年01月08日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルの歴史上最も過激な政権がもたらす危機!

【アブドゥッラー・ハリーファ・シャーイジー:本紙】

先週の本紙の記事において、私は以下のように述べた。「最も過激なネタニヤフ政権は、すべての仮面を脱ぎ捨てる」。第6次ネタニヤフ政権のアジェンダのうち最も危険な事項は、「パレスチナ人の権利および国家、存在、人民としてのパレスチナを無効化する古典的なトーラー主義的・シオニスト的プロジェクトを採用している」ことである。同政権はそのシオニズム過激思想によって、特にネタニヤフ首相が自身の政権がもつ計画の項目や優先事項を明確化することで、イスラエルの実際的な素顔を白日の下に晒している。ネタニヤフ政権の計画は以下のものを含む。「疑いようのないイスラエル(=パレスチナ)全域におけるユダヤ人の排他的権利。ガリラヤ、ネゲヴ、ゴラン高原、ユダヤ地域、サーマッラー(=ヨルダン川西岸地区)における入植地の支援や拡張、発展!また我々は国民の安全と、テロリストや過激派(=パレスチナ人への迫害)との戦いを強化し、イランの核計画に対抗し、エルサレムの地位を高め、より多くのアラブ諸国との正常化による平和の輪を広げる」。

29人の閣僚からなり、イスラエルの歴史上最も過激で人種差別的かつファシスト的な政権の構成からは、以下のことが読み取ることができる。彼らはその半数がネタニヤフ政権において支配的で重要なポストを占める宗教的保守主義者・人種差別主義者のラビであり、彼らのうち最も顕著なのは連立与党「宗教シオニズム」党首(訳注:正しくは「ユダヤの力」党首)のイタマル・ベン・グヴィル氏である。

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翻訳者:中嶋甘奈
記事ID:54780