女性消防隊員の活動開始時期に関する説明

2023年06月03日付 Mardomsalari 紙

 テヘラン市消防安全サービス局(テヘラン市消防局)局長はテヘランの学校での安全講習の実施に言及するとともに、今後数日内での女性消防隊員の活動について発表した。

【マルドムサーラーリー電子版】テヘラン市消防安全サービス局のゴドラトッラー・モハンマディー局長はイラン労働通信(ILNA)記者の取材で、女性消防士の活動について以下のように述べた。「神が望み給えば、今後数日のうちに、女性消防士は、彼女らのために用意された第77消防署に配属されるだろう。」

 同氏は続けて以下のように述べた。「これらの女性消防士への訓練は終了し、遅くとも来週までには彼女らは職務に従事し始めるだろう。」

 テヘラン市消防安全サービス局局長は現在93棟の危険な建物が存在すると言及し、今までに講じられた安全施策によって129棟あった危険な建物が93棟にまで減少したと述べた。

 モハンマディー氏はまた、教育省との覚書ついて以下のように述べた。「教育省テヘラン州局との覚書は、国内初の試みであり、テヘラン市では前例がないものとなっている。私たちの子供は一日の殆どを学校で過ごすため、学校での安全は私たちの主要な懸念の一つである。」

 同氏は続けて以下のように述べた。「この覚書に基づき、安全講習が生徒たちに対して実施されることとなる。我々の専門家や指導員が教育センターや学校を訪問し、安全講習を様々な切り口で生徒に対して実施する。」

 また同氏は、「同様に、学校の警備員や用務員への教習も行われている。これらの職員には、機械室の安全性などが教育される。さらに教師に対しても、事故が発生した際に、さらなる損害やケガを防ぐための迅速な応急措置を取れるように安全講習が行われる。」

 モハンマディー氏は以下のように説明した。「事故の際、ゴールデンタイム[受傷から1時間以内の、適切な医療行為を受ければ命が助かる確率が高い時間帯]を活かせる否かは事故現場に居合わせた人次第であるため、これらの個人に対する講習は非常に効果的なものとなりうるだろう。我々は講習によって、教育現場の安全性を向上させることが出来る。この講習は、テヘランの全ての学校や課程で実施されるだろう。」
同氏は、起こり得るリスクを予防するための学校の改築について以下の様に述べた。「安全措置の実施とその監督により、新しい学校の建設にあたり安全上の諸事項が守られないというような事態が見られなくなるよう期待している。この覚書により、消防士がテヘランの新しい学校建設の各段階に立ち会い、監視を行う。」

 テヘラン市消防安全サービス局局長は取材の別の部分で、テヘラン市の緊急電話番号の統一について以下のように述べた。「これに関しても、専門家が作業を行っており、この作業の実施により、所要時間の短縮とともにいたずら電話の件数も低下させることが見込まれるとともに、事故現場に駆け付けることが必要とされる全ての救急機関が初めから事故の発生を把握することになる。この方法により事故発生が把握されるため、もはや消防署が警察や救急隊に連絡を取る必要はなくなるだろう。」


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翻訳者:NA
記事ID:55755