テヘラン州上下水道公社水道施設運用局長は、同州の集水域で降水量が27％減少したことにふれつつ、「テヘランにある5基のダム貯水量もここ数日で、昨年の同時期に比べ約5000万立方メートル減少している」と述べた。

【ジャーメ・ジャム電子版】アリーアクバル・マラクーティー局長は、水資源の利用制限を実施するのは今年でほぼ４年目になると言及し、次のように付け加えた。「相次ぐ旱魃により、テヘランに水を供給しているダムの貯水量が急激に減少している。」

　同氏は、「テヘランのダムの貯水量は昨年と比較してどのくらい減少しているのか」という本紙記者の質問に対し、以下のように回答した。「テヘランにある5基のダムの貯水量は、昨年と比べると約5000万立方メートル減少している。」

　マラクーティー局長によると、テヘランに水を供給しているダムのここ数日の貯水量は、約5億9000万立方メートルと推定されている。

　テヘラン州上下水道公社水道施設運用局長は、「テヘラン州の集水域の降水量はどの程度減少しているのか」という問いに対しても、「今年の水年の初め(メフル月［西暦2022年9月23日〜10月22日］)から現在までで降水量は194ミリメートル記録されており、これは昨年同期比で27％減少していることを示している」と述べた。

　同氏はテヘランで水の使用量が増加していることについても次のように説明した。「気象庁の予測に基づくと、今年の夏は昨年よりも約1度気温が上昇しており、水の使用量が増えることが見込まれる。」

　マラクーティー氏は、「テヘランの水の使用量はどのくらいか」という質問に対して、「ピーク時の水の使用量は毎秒約5万6000リットルにまで達しており、これは高い数字だ」と話した。

　テヘラン州上下水道公社水道施設運用局長は、「テヘランの水の使用量はどのくらいまで減らす必要があるのか」という問いに対してもまた、「水道加入者による水の使用量は、20〜25％減らさなければならない」と回答した。

　同氏は、「我々は水資源の供給を制限せざるを得ない。このため、市民も水を正しく最適に利用することを心がけるべきである。」と述べた。

　マラクーティー氏はまた、市民は飲料水を清掃や洗車のために使うべきではないと言及しつつ、水冷式［蒸発冷却式］クーラーの水の使用量について次のように述べた。「水冷式クーラーは一日で人ひとり分とほぼ同じ量の水を消費する。このため市民は、水冷式クーラーの点検を行ったり日除けを設置したりすることで、水冷式クーラーに使用する水の量を減らす必要がある。」