イランにおける識字率の伸びは世界水準の2.5倍に

2023年12月23日付 Hamshahri 紙

 識字運動解散のニュースの発表からそれほど時間が経たずして、この発表から現在までにこの運動の解散に対し多くの反対者と支持者が存在し、識字運動機構長官による記者会見が開催されたものの識字運動が今もなお実施されているのか否かは未だ不明のままである。

【ハムシャフリー電子版】こうした状況にもかかわらず、以下の通り評価すべき点がある。識字運動は58年[西暦1979/80年]に始まったが、全ての活動期間においてその活動が着実に行われ、公式の統計によれば、現在イランの10歳から49歳までの人口のおよそ98%が識字能力を有しているのである。

 ユネスコも次のように発表した。「世界の識字率の伸び率は18%であるが、イランでは世界の2.5倍であり、同国の男女の識字率の差は6%に減少している。同様に、都市部と農村部の識字率の差は11%になっている。もし民衆的運動の進行に基づいていなければ、このようなことは起こらなかっただろう」

 また同運動の当局者らは次のように発表した。「好ましく有望なこの統計の一方で、10歳から49歳までの絶対的非識字者は未だ170万7000人も存在しているため、依然として取り組みを止めることはない。今週迎える識字運動機構の創設44周年に際して、第二段階に進むことになる」

 教育省と共同で行われる運動の第二段階として、絶対的な非識字を根絶させ、識字に関する新たな定義を示すことになっている。この定義は、発展的観点をもって識字能力を新たに深化させ、識字能力を活用しうるものとなるようにする予定だ。

 実際に、識字運動は、非識字の完全な根絶を目指し、識字能力の拡大と深化、及び新たな識字能力の開発に向けて、管理者から諸機関、民衆運動、及びその中間的組織の調整役に変わることとなる。


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翻訳者:MN
記事ID:57064