アラーグチー氏:交渉は続ける、ただしウラン濃縮の権利への尊重なしに合意は成立しないだろう|もしイスラエルがイランの核施設を攻撃したら…(2)

2025年06月02日付 Hamshahri 紙

−(続き)−

◆交渉は続ける

 我が国の外務大臣は交渉について説明した。「我々はイラン国民の権利を実現するために交渉を続ける。外交が、最良の選択肢であり、且つ唯一の方法だと考える。外交は平和の交換に基づいている。我々は、自国の原子力産業が平和的なものであるとの完全な信頼を築いている。他方、制裁については受け入れられず、直ちに解除されるべきだ」

 セイエド・アッバース・アラーグチー氏は強調した。「エジプト人の方々におかれては、この道のりにおける数々の支援に感謝申し上げる。我々は、エジプトやこの地域のほかの国々との交渉を続ける。私は、ここでIAEA(国際原子力機関)のグロッシー事務局長とも会談を行った。核問題に関して、西側諸国の圧力が同機関の報告に影響を及ぼすことがないようIAEAは注意を払わなくてはならない、と我々は考えている。同機関はその独立性を維持すべきである。同機関がこの罠に陥らないことを祈っている」

 同氏は加えて述べた。「エジプト大統領にも感謝しており、イランとエジプトの関係が拡大することを願っている」

 アラーグチー氏は、イランの外交における優先事項に関する記者からの質問に答えた。「イランの外交における優先事項は、ペルシャ湾岸諸国との良好な関係の構築であり、この枠組みのなかで、エジプトや他の国々と関係拡大に向けて努力している。我々は、どの分野においても共通の立場を取るように努めている」

 アラーグチー氏は、両国大使の交換について述べた。「大使の交換についても急ぐ必要はなく、エジプトにおける我々の兄弟の準備が完了する時にはいつでも、我々も準備が出来ている。我々の関係は良い方向に進んでいる」

◆早い段階でアメリカ人たちに対する回答を出すだろう

 我が国の外務大臣は、アメリカ人たちが提案した計画について述べた。「我々は適切な回答を早い段階で出すだろう。また、この答えはイラン国家の原則に基づくものであり、我々の権利を守るものとなるだろう。ウラン濃縮に関する尊重なしには、いかなる合意もあり得ない。外交を通じて、より良い解決策に到達し、危機の発生を回避できると確信している」

◆もしイスラエルがイランの核施設を攻撃すれば、彼らは損害を受けることになる

 アラーグチー氏は、イスラエルの脅迫に対して述べた。「脅迫に関して、それらが国際法に反するものだということを述べなくてはならない。この脅迫は、国際犯罪である。シオニストたちが、この間違いを犯すとは考えていない。なぜならこのような罪を犯した場合、より激しい損害を受けるのはシオニストたちの方だからだ」

 同氏は強調した。「この核による脅迫は、イランにだけではなく、ガザに対しても行われており、国際機関におけるこのようなダブルスタンダードは国際基準の弱体化につながっている」


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翻訳者:KY
記事ID:60324