イスラエル:イスラエルが米国の「強い圧力」によりUEFA大会からの追放を一時回避
2025年09月24日付 al-Quds al-Arabi 紙
■米国の強い圧力で、イスラエルのUEFAからの即時追放は見送られる
【ワシントン:本紙】
イスラエルの新聞や複数の報道によると、イスラエルは欧州サッカー連盟(UEFA)からの追放を一時的に免れた。これはガザでの戦闘を受けて欧州の大会からイスラエルを排除するよう求める声が強まるなか、米国とイスラエルの当局者らがUEFA幹部に対して集中的な外交圧力をかけた結果だという。
UEFAはもともと、カタールの圧力を受けてイスラエル排除の是非について協議する予定だったが、大規模な外交的介入により審議は見送られた。
政治アナリストのトリタ・パルシ氏がSNS「X」で指摘したところによれば、米国は連盟加盟国ではないにもかかわらず、イスラエルの排除が議題に上がるのを阻止するため、欧州の高官らに圧力をかけるための直接的な役割を果たしたという。
こうした圧力の結果、イスラエルのクラブは当面欧州大会への参加を続けることになり、マッカビ・テルアビブは予定どおり欧州リーグでギリシャのPAOKテッサロニキと対戦する。
複数の報道では、外交官らや各国サッカー連盟の関係者ら、さらに欧州スポーツ界の有力者らの間でなされた一連の接触が、この暫定的な成果を生むことに貢献したとされている。
一方で、国連人権委員会の若手顧問らはイスラエルをUEFAやFIFAから除外するよう求めているが、この委員会はサッカー界におけるいかなる公的な決定権を持たない。
オブザーバーらは、今回の「危機回避」が事態の収束を意味するものではないとみている。来年3月に予定されるUEFAネーションズリーグの抽選にイスラエルが参加できるかどうかは、政治情勢や戦争終結の有無にかかっており、同国排除の可能性は依然として残されている。
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翻訳者:大木穂花
記事ID:60828