アラーグチー外相:アメリカ人らとは仲介者を通じて、また仲介者なしでメッセージのやり取りが行われた|しかし妥協には至ることができなかった。なぜか?その理由とは…(2)

2025年09月30日付 Hamshahri 紙

―続き―

◆イランの利益を保護するため全ての必要な措置を行う

 アラーグチー氏は以下のように指摘した。「イラン・イスラム共和国の外交は最後の段階までイランの利益を守るために必要な措置全てを実行することを、こうした行動の全体が示した。アメリカ人らとは仲介者を通じて、また仲介者なしでメッセージのやり取りが行われた。最終的に、我々は行うべきことを行い、そのことが確実なものとなったため、心穏やかな心境だ。革命の最高指導者が、アメリカとの交渉は完全に行き詰まっていると改めて仰った言葉は、まさしく今回の動きにも示されている」

 同氏はこう説明した。「彼らはスナップバックによって作り出した怪物が我々を大いに怖がらせ、我々がどの様な譲歩も与える気だろうと想像していたが、絶対にそうではない。人々は経済的な議論において以前からアメリカによって課されてきた以上の制裁が実施されることは絶対にないだろう。一連の制裁対象リストが再び追加されたり取り消されたりするだろうが、特段の影響はない。だが、政治的な、また時には戦略的な影響はそれら自体にはあるため、我々はそうした影響に対処せねばならない」

 我が国の外務大臣は以下のように述べた。「今日、私は国連事務総長と国連事務局が講じるべき措置について、またその一部の始まっているものについて話した。私は今後法的な取り組みを安全保障理事会と国連で行う。ロシアと中国は我々と同じような立場にあり行われたことは違法であり、法的根拠を持たないしそれに有効性を認めるべきではない」

 同氏はさらに付け加えた。「我々は安全保障理事会でも、国連でもIAEAでも新たな状況に直面している。我々の見解では安全保障理事会において、スナップバック決定のために必要な合意は存在しなかった。ロシアと中国も、それが存在しなかったと考えている」

 アラーグチー氏は最後にこう述べた。「今、この問題は国家安全保障最高評議会とこの評議会の核協議会で議論され検討されるべきであり、我々は全体的な状況を考慮して国益のために必要なこと、考え抜かれた正しい決定が国家安全保障最高評議会で行われることを私は確信している」

―了―


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翻訳者:TH
記事ID:60951