国産「コブラ」ヘリコプター、大量生産へ:輸出も視野
2011年08月28日付 Jam-e Jam紙

 国防軍需省航空産業代表のマンテギー氏は昨日、高性能ヘリコプター「コブラ」の生産において、自給態勢を達成したことを明らかにした。

 「コブラ」は世界で製造されているものの中でも、最高性能のヘリコプターとして知られている。初号機製造から約40年が経った今も、コブラは世界中の強力な軍隊の大半で使用され続けている。同機の製造技術を保有している国は、イランとアメリカを除けば、中国や日本、シオニスト体制など、わずか7カ国にすぎない。

 コブラは戦闘任務のために西側で製造された、初めての作戦ヘリコプターで、制空権を重視する〔現代の〕戦争において力の象徴となっている。〔‥‥〕極めて高い操作性を誇るこのヘリコプターは、世界で最も人気の高い、比類なきヘリとして知られている。〔‥‥〕コブラは8年間に及ぶ、イラクによる対イラン戦争でも、我が国を大いに助け、メルサード作戦〔※〕をはじめとするさまざまな重大オペレーションに参加した。
〔※メルサード作戦は1988年7月終わりに、イラクに戦争協力していた反体制組織MKOがイラン領内に攻め入り、イラン側が返り討ちにした作戦のこと〕

〔‥‥〕

 さて今や、マヌーチェフル・マンテギー代表は、イランはこのヘリの生産において自給態勢を確立したばかりか、その輸出をも視野に入れていると指摘している。同氏がメフル通信に述べたところでは、「コブラの生産に多くの労力を費やした。〔‥‥〕コブラの大量生産によって、その輸出も考えるべき段階にわれわれはいる」という。

 同氏はさらに、その他のヘリコプターの製造についても言及し、「2人乗り、及び5人乗りヘリコプターの国内設計・製造はすでに終えており、8人以上を収容できるヘリコプターの設計も始まっている」とのことだ。

「イラン140」、今年中に輸出へ

 マンテギー代表はまた、今年終わりまでに航空機「イラン140」を輸出する方針であることも明らかにした。

 「イラン140」はもともと「アントノフ140」という名で、ウクライナと共同製作されているものだが、国内路線ではまだ活用されていない。制裁のために航空機不足に悩まされているにもかかわらず、イラン民間航空庁は同機の利用許可を、国内航空各社にいまだに与えていない、との噂すら聞こえてくるほどだ。

 「イラン・ホドロウ(自動車)」の元代表取締役であったマンテギー氏は、メフル通信とのインタビューの中で、次のように指摘している。「イラン140は初のイラン産航空機であり、そのため細々とした問題点を抱えていることは事実だ。これらの問題点は〔‥‥〕実用テストで表に現れているわけではない」。

 同氏はさらに、「89年バフマン月〔西暦2011年1〜2月〕より、民間航空庁と協力して、この航空機を商業ベースに乗せてきた。〔生産や運用が〕安定した状態になれば、同機を他の国に輸出することもできるようになるだろう。90年終わり〔2012年3月〕までには、この件について良いお知らせを発表することになるかと思う」とも述べている。

 しかし、同機の国内線での活用計画については、同氏はこれといった言及はしておらず、海外から中古の航空機を購入しているにもかかわらず、同機はなぜいまだに活用されていないのかの理由についても、口を閉ざしている。

 また同氏は、「イラン140はこれまでに、約1100時間のフライトを重ね、約6ヶ月間に2万人の乗客を乗せてきた」とも明言したが、同機がどの路線を運行して、乗客の「翼」となってきたのかについては、なにも触れてはいない。

〔‥‥〕

(本記事はAsahi中東マガジンでも紹介されています。)

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(翻訳者:斎藤正道)
(記事ID:23787)