ベトナムが投げ売りし、世界のコーヒー価格が大幅に下落
2013年05月30日付 VietnamPlus 紙

5月29日の取引において、ロブスタ種コーヒーの世界最大の生産国であるベトナムの農家がこの商品を投げ売りするとの思惑により、ロブスタ種コーヒーの世界市場価格が過去5か月で最安値まで下落した。
 アメリカの総合情報サービス会社のブルームバーグによると、5月29日13時5分(ベトナム時間5月29日夜)、イギリスのロンドン国際金融先物取引所での11月分のロブスタ種コーヒーの取引価格は1トン当たり1,900米ドルとなり1.1%下落した。
 これに先立ち、この商品価格は1トン当たり1,891米ドルまで下落していた。これは2012年12月21日以来の最安値である。
 一方、ニューヨーク(アメリカ)の電子取引所ICEフューチャーズU.S.では、同時期のアラビカ種コーヒーの価格は1ポンド1.276米ドルで(1ポンド=0.45kg)0.9%上昇した。
 ブルームバーグは、北アイルランドに本社のあるインターナショナル・エフシー・ストーン株式会社の専門家であるアンドレア・トンプソンの言葉を引用し、今年のベトナムコーヒーの生産量は60キロ22.5万袋に達し、この数字は2013年から2014年にかけても変化しないだろうとした。
 ベトナムの主要なコーヒー産地であるダックラック省の貿易・旅行センターによると、供給過剰のため、過去2週間でベトナムのコーヒーの価格は3.5%下落した。
 ED&Fマンホールディング有限会社グループに属すヴォルカフェの予測によると、同時期に全世界のロブスタ種コーヒーの生産量は2013年から2014年に2.9%アップし60キロ70万袋に増加する。
 白砂糖(精製された砂糖)に関して、5月29日のロンドン国際金融先物取引所ではこの商品の2013年8月分の取引価格は0.3%上昇の1トン当たり477.9米ドルであった。ICEフューチャーズU.S.では2013年7月分の粗糖の取引価格は0.5%上昇の1ポンド当たり16.81スー(1スーは1ドンの100分の1)であった。
ロンドンにおけるカカオ豆の2013年7月の取引価格は1トン当たり1,503ポンド(2,271米ドルという元の水準を維持している。一方、ニューヨークにおける同時期のカカオ豆の価格は1トン当たり2,207USドルと0.1%上昇した。
 ブルームバーグによると、ICEフューチャーズU.S.での今後の取引量はこれまでの100日間の平均と比べて23%以上下落すると見られている。

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( 翻訳者:高見彩華 )
( 記事ID:155 )