米越、戦争の後遺症解決で協力
2013年06月14日付 VietnamPlus 紙

 6月13日、駐米ベトナム大使グエン・クオック・チュオンは、POW/MIAの家族(戦争中に亡くなったかもしくは行方不明となった兵士の家族)の全国連合会の招待により同連合会の年次会合に参加した。駐米ベトナム大使がPOW/MIA家族連合会の年次会合に参加するのは今回が初めてである。
 会合でのスピーチで、グエン・クオック・チュオン大使は戦争でのベトナムの犠牲者や行方不明者について取り上げた。ベトナム自身も非常に多くの戦争行方不明者を抱えている。しかしながら、「過去を閉じて、未来に向かう」という精神で、ベトナムは戦争直後からMIA問題で善意をもってアメリカに協力し、これを人道的問題と見なしてきた。
 ベトナム大使はまた、両国の多大な努力によって、ベトナムにおけるMIAの総数1983人のうち693人が解決済みだと述べた。
 グエン・クオック・チュオン大使は、戦争中に行方不明となったベトナム人兵士約1000人に関する情報がアメリカの協力によって提供されたことにも言及した。アメリカの協力のうちには、ダン・トゥイ・チャムの日記やその他ベトナム人兵士の貴重な遺留品をベトナム側に返還したことも含まれている。
 この機会に大使は、ベトナム政府がMIA問題でアメリカへの協力を続けるという立場をあらためて確認し、同時にアメリカ政府やアメリカの社会団体(その中にはPOW/MIA家族連合会も含まれる)が引き続きベトナム人行方不明者の情報を提供し、戦争後遺症(特に枯葉剤被害の問題と地雷の除去の問題)の克服においてベトナムをさらに援助するよう呼びかけた。
 連合会に送った手紙の中でジョン・ケリー米国務長官は、グエン・クオック・チュオン大使が会合でのスピーチを引き受けたことは「両国の相互関係の成熟を証明している」と記した。今年度の会合にはASEAN諸国の駐米大使も参加した。
 アメリカPOW/MIA家族の全国連合会は、捕虜の返還や行方不明者米兵の充分な精査、および戦争中に亡くなった米兵の遺骨の返還を推進する目的で1970年に設立された。

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( 翻訳者:相野那奈子 )
( 記事ID:205 )