日本との協力で6つの工業部門を強化
2013年07月03日付 VietnamPlus 紙

 政府は、2020年および2030年までの越日協力の枠組みにおけるベトナムの工業化戦略を承認した。それによると、6つの工業部門を優先的に、高付加価値・国際競争力のある経済の主力部門にするとしている。
 優先される6つの工業部門は、電子機器、農業機械、農・水産加工、造船、環境・省エネ、自動車・関連部品の6部門。
 優先部門は、国内外、特に日本からの投資の呼び込みを加速させ、また、工業部門だけでなく、ベトナム経済全体への技術移転においても主導的な役割を担うとしている。
 また、優先部門は2020年までに、ベトナムの経済的条件にあったハイテクやクリーン技術を率先して導入し、生産高を最低でも年20%増加させ、工業総生産の35%以上を占めるようにし、労働生産性の成長率が最も高い10部門に入るようにする。
 さらに、2030年までには、ハイテクやクリーン技術を中心に導入する。
 政府は、6部門の生産能力を向上するという2020年までの方向性は同年までの国際経済への参入という公約実現に向けたものでもあると強調。
 その一方で、付加価値の低い単純な組み立て業や加工業については、「川上」「川中」を含めたトータルな生産を国内で行える工業へと移行し、付加価値を高め、徐々に国際競争力を高めていく。
 また、優先される6部門のための市場の整備、拡大を行う。さらに、6部門の発展をサポートする関連部門の発展も推進し、関連部門における技術移転や質の高い人材養成にも配慮する。
 この他、優先部門の投資効果を向上させ、長期的発展を目指すためにも、「川上」に位置する分野(石油化学、鉄鋼、電力、ガス、エネルギー等)で既に認可されている大型プロジェクトの始動を推進する。

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( 翻訳者:加藤俊哉 )
( 記事ID:221 )