大多数の工場、低額賃金で一日約13時間の労働を強要と報告(9-32-11-2)
2013年08月18日付 The Voice 紙

ヤンゴン 8月14日
 ミャンマーの大多数の工場において、労働者に低賃金で1日当たり約13時間の労働を強いていることが、連邦議会労働者・雇用者権利調査共同委員会の報告書に示されている。
 基本賃金を極力低く設定し、工場の機能、生産性を高めるために、低い時間外労賃で1日約13時間の労働を強いていること、多数の工場において午前8時から午後4時までを固定労働時間としたうえで、午後4時から8時40分まで労働時間を延ばしていること、時間外労働をせずにはいられない状況であること、時間を延長したくなければしないでもよいが、賃金は少ししか支払われないため、労働者は生計を立てるのが難しいことなどが、8月13日開催の第1回連邦議会第7定例会に提出された上述の報告書に記載された。
 1日当たり約3時間(午後8時まで)の時間外労働をしなければならず、注文がある場合には午後10時まで仕事をしなければならないこと、基本固定賃金をもとに計算して時間外労働に対する賃金を支払っているために賃金が安く、一部の労働者は工場から離れた地区から仕事に来ているために休める時間が少ないことなどをEast Growth Garmentの労働者組織の長ウー・ミョーコーコーが話した。
 「雇い主が恐いから、時間外労働をすることもある。給料がほしいから(時間外)労働することもある」と同氏は言う。
 時間外労働の賃金は全所得ではなく基本賃金を基に計算しているために少なく、労働者たちは労働時間を延長したがらない、ということが上記の報告書で明らかになっている。
 賃金を支払う際、基本的な賃金を極力低く設定し、賃金にさまざまな項目を設けて(賞与、定期給など)支払っており、ときには労働者たちが当該項目の下で得られるはずの賃金が減額されていること、雇用契約を結ぶべき一部の工場では契約が締結されていないこと、契約を締結してある工場においても権利および義務が明示されていないことなどが報告書に示されている事項から分かった。
 時間外労働として1日固定で約3時間のみ労働させ、時間外労働の賃金も法律通りに計算して支払っているとトーウィン・ミャンマー刺繍工場の経営者であるドー・スィースィーミンが話した。
 注文や需要に応じて、一部の工場においては時間外労働を設定時間よりもさらに延長して労働させることもありえると、ある工場主は語った。
 賃金や月給の問題を解決するために、最低賃金の設定を政府が迅速に実現すべきであり、最低賃金が設定されて初めて、問題を容易に解決できるであろう旨、雇用者らが話した。
 一部の工場においては、夜通し労働させることさえあると労働者たちへの取材から分かった。
 雇用者と労働者の間に発生している問題の起源を明らかにし、両者に利益をもたらすためとして、労働者・雇用者権利調査共同委員会は、5月末からヤンゴン、バゴー、マンダレー地域にあるCMP工場などの諸工場に対する文書での質問、実地視察などを行ってきたことが、同委員会への取材から明らかになった。

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( 翻訳者:酒徳 結 )
( 記事ID:269 )