ベトナムは女性の権利を高め、守っている
2013年10月15日付 VietnamPlus 紙

 10月11日,14日、16日の3日間、国連の文化・社会・人道問題に関する委員会は第68回国連総会の中で「女性の進歩のために」というテーマの下、討論を行なう。
 各討論には国連の193参加国の代表者と共に、「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントのための国連機関(UN-Women)」事務局長兼国連事務次長ブムジレ・ムランボ・ヌクカ氏、「女性差別撤廃委員会(CEDAW)」委員長ニコル・アメリア氏も参加した。
 「女性の進歩のために」というテーマは国連の文化・社会・人道問題に関する委員会の中でつねに最も重要なテーマの1つである。そのため、上記の各討論の発表において、UN-Womenの事務局長とCEDAW委員長は共に飢餓の消滅、貧困の減少、平和・安全の推進、堅実な発展における女性の中心的役割を強調した。
 しかし、両報告者は共に、女性は多くの場所で依然、経済的、社会的そして政治的に不平等にあつかわれており、それため女性を促しエンパワーメントする問題は別個の目標に立てられる必要があり、また2015年以後の議事日程の他の目標や指数に入れられなければならないという現実に留意している。
 一方、女性と少女、特に農村部で暮らす女性たちは紛争、経済恐慌、食糧・エネルギー危機、気候変動の消極的作用を最も受けやすい人々であり、彼女らはまた、性的暴力、人身売買の被害者になりやすい対象であると多くの国の代表は述べている。
 各国代表は、女性の地位を向上させるにあたって、教育や医療はこの上なく重要な要素であると強調し、さらに各国政府に対しては、女性の経済能力や女性の教育・医療を向上させるためのプログラムやプロジェクトに対する予算を増やすべきだと提案している。加えて、各国は政治・社会活動や各段階における意思決定過程への女性参加を促す為の具体的な措置を講ずる必要があるとした。
 多くの国家の代表は、女性差別撤廃条約と1995年の女性に関する北京宣言及び行動綱領に盛り込まれた義務を十分に履行するよう求めている。
 ベトナムの国連常駐代表団団長であるレー・ホアイ・チュン大使は討論会で演説を行ない、その中で同氏は、国家政治への女性の参加を促進することの必要性を強調し、またこのことは、貧困の削減やミレニアム開発目標実現のために重要であるとした。
 大使は、女性が堅実な発展を促進し、差別・暴力を廃絶するのに重要な役割を果たすのを手助けするためには、国際社会とあらゆる社会階層の参加を伴った全面的な解決法が必要であると述べた。
 レー・ホアイ・チュン大使は、ベトナムの一貫した政策が女性の権利を十分に促進・保護していると強調した。女性の権利は国の経済・社会・政治活動のあらゆる面への女性参加を促進するための多くの政策・プログラムを通して体現されてきている。そのことにより、ベトナムは女性の地位向上に関して、多く功績をあげ、国際社会から高い評価を受けている。
 同氏は、現在ベトナムはジェンダー平等指数で、ASEANでは3位、全世界では48位であり、ASEANで最も女性国会議員が多い発展途上国の5か国の中に入っていると述べた。
 しかしながら、レー・ホアイ・チュン大使によると、ベトナムは依然として多くの困難や挑戦に直面している。各レベルにおいてジェンダー平等で仕事をしている幹部が不足しており、女性の国会議員や地位の高い職務の人はまだ少ない。さらには、男女間の給与格差もまだ存在する。
 大使は、1995年の女性に関する北京宣言及び行動綱領の実現において、ベトナムが各国や国際社会との協力を強化することを約束した。

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( 翻訳者:守屋仁一、横田知之 )
( 記事ID:349 )