ミレニアム目標実現にはまだ課題
2013年10月31日付 VietnamPlus 紙

 10月31日、国会は2013年の経済社会開発計画の実施結果、2014年の経済社会開発計画、2011-2015年の経済社会開発五カ年計画の実施状況について議論した。
 国会の脇にて、記者はタイグエン省のドー・マン・フン議員とミレニアム目標実現に関連するいくつかの内容について意見を交換した。
 ミレニアム目標実現で関心をもっている問題には、貧困の削減、教育、人民のヘルスケア、社会保障があるが、中でも貧困削減はベトナムの特筆すべき成果の一つであるとドー・マン・フン議員は評価した。貧困率の割合は、2010年は14.2%であったが2013年は約7.6%に減少し、ここ3年間でみると50%近く減少した。
 HISとAIDSの防止でも積極的な改善が得られている。新たなHIS/AIDS感染者は確実に減少している。ベトナムは今、三つの「ない」目標(「新しい感染者を出さない」「AIDSによる死者を出さない」「社会的差別をしない」)をかかげている。
 社会保障の分野において、ベトナムは保険に関する政策を首尾よく実現したが、その中には失業保険や各種の任意保険に関する新しい政策も含まれている。ベトナムは社会的補助金に関する政策も首尾よく実現しており、その中では困難な境遇にある人々、高齢者、身体障害者に関心が払われている。
 教育分野にもしかるべく投資がなされている。ベトナムは各国の中でも教育に充てる予算の割合がかなり高い国の一つである。すべての段階の教育において向上が見られた。
 しかし、ドー・マン・フン議員は、このミレニアム目標の実現において、まだ多くの課題があると見なしている。たとえば貧困削減はまだ万全ではなく、貧困率と再貧困率がいまだに高い。そのほか長きにわたってベトナムは「単線的な」角度からでしか貧困率を評価せず、主には所得だけについて評価してきた。現在では、ベトナムは「複線的」な貧困の基準に大きく切り替える必要があり、所得という基準だけではなく、住宅、ヘルスケア、教育、法律的援助、情報、電気、水道のような基本的で不可欠なサービスにアクセスする能力や角度から評価する必要がある。このことによって確かに新たな試練が生まれ、より多くの力が求められることになる。
 教育については、全ての段階における教育のクオリティは望み通りにはまだ達成されていない。見識や程度が卒業証書にそぐわない現象がかなり広まっている。そのため、教育改革に向けて時間や資金が無駄になっていると評価する意見もある。
 広くは医療一般、狭くはHIV/AIDSの防止は、健康への配慮に関する需要と対応力との間に多くの齟齬があり、行き過ぎやあるいは伝染病をチェックできない状況を多くの場所で生じさせている。
 ドー・マン・フン議員によると、政府は、これらの目標をよりよく実施できるよう、現実的な解決策をもって、計画を立てる必要がある。

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( 翻訳者:相野那奈子、奥山貴子 )
( 記事ID:379 )