ベトナムは文化の多様性の力を最大限に発揮する必要がある
2013年11月29日付 VietnamPlus 紙

 11月29日ハノイで、国連の専門家であるファリダ・シャヒード女史が、ベトナムにおける文化権についての結果報告会を開催した。
 報告は、すべての人が文化権を十分に享受できるように現行の規定を研究する目的で、女史がベトナムで行なった11月18日から29日の訪問調査に基づいて行われた。
 女史は、観光の作用から歴史教育・追悼にいたるまで、ベトナムでの文化権の行使に関する一連の問題を評価した。
 国連の特別報告者である女史は次のように述べた。「ベトナムは今重要な転換期にある。貧困削減を達成し経済発展を保証しているとの印象を高めるには、国が発展する時よりも広い領域によって補われる必要がある」。
 国連の人権に関する専門家である女史は、ベトナム政府は開発プロジェクトによる悪影響を認識し、またそれを減らすことに一層努めるよう呼びかけた。そうすることによって、堅実な発展を促進するために各民族の文化の多様性の力の利点を最大限発揮できると述べた。
 ファリダ・シャヒード女史によると、人々が文化遺産の主人となり、最も利益の上がる方法で観光開発を管理する権利に加われるような措置をとることがベトナムには求められている。
 女史はまた、サパで見られるような幾つかの問題にも言及した。人々がサービスとして演じるのではなく、自然な当地の文化習慣に基づいた観光モデルを構築すること、より高いレベルでの芸術表現の自由や学問の自由を保証すること、教育においては批判的思考や分析・討論による学びを奨励することが必要であると述べた。
 これは、文化権行使の実態と障害を理解し、文化権を促進し守るための方法を見出すための、国連人権理事会の独立した専門家による最初のベトナム実態調査であった。
 今回の訪問で、ファリダ・シャヒード女史はハノイ、ホーチミン、ホイアン(クアンナム省)、サパ(ラオカイ省)を訪れた。

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( 翻訳者:川野目明日香 )
( 記事ID:462 )