義務教育の幼稚園課程2015年度に開始(9-49-1-2,6-3)
2013年12月15日付 The Voice 紙

ヤンゴン 12月12日

 アセアン諸国に比べ、まだ修学年数が少ないミャンマーの基礎教育課程(小中高校課程)を拡張して、義務教育の幼稚園過程を2015年度から開始するということを教育向上実現委員会幼稚園部会の顧問責任者が本誌に話した。
 教育省も現在草稿している教育政策要綱に、基礎教育段階での修学年数を2年増やすことを書き入れ、幼稚園過程を含む幼稚園+5年+4年+3年制へと移行することを目下のところ認可している、と12月10日にヤンゴン大学75周年記念ホールで行われた教育向上実現委員会の会議でミョーテインヂー博士が言った。
 幼稚園過程の年齢制限を5歳とし、全ての基礎教育学校で教室を増やし、教育に充当するということと、社会福祉局が開設した幼稚園や私立の幼稚園とは違う、教育省が個別に開設する義務教育幼稚園過程を計画しているということを同顧問責任者が本誌に話した。
 「この幼稚園過程を、都市部であれ地方であれ、全ての学校で行う予定である」と同氏は続けた。
 詳細な教育予算案を次の会計年度に提出するために準備しておくべきであること、今年中に今後増設される義務教育幼稚園過程のために政策要綱を修正しなければ、幼稚園過程の教室、教員およびその他の費用を次の会計年度に請求することができないことなどを大統領府大臣ウー・ティンナインテインが述べた。
 世界的に幼稚園過程では識字教育は行われないが、ミャンマーの教育制度ゆえに、国内の幼稚園の子どもたちは基本的な読み書きを習わなければならないこと、さらに、基礎教育学校に上がれば、一日中座って勉強しなければならないので、子どもたちに幼稚園から長時間座っていられるように教えなければいけないことなどを教育省のモデル幼稚園の責任者が説明した。
 「教育制度は完全に変わってしまえば良い。そうでなければ、幼稚園から勉強を教えることになる」と同氏は言う。
 ミャンマーの教育制度では、基礎教育課程で教育大学’卒の教員に教育の機会を与えることが間違った教育方法の一つであるということ、さらに、経験のない若い教員を僻地に配置するために、社会的な問題にも直面せねばならないことが教育関係者の間で批判されてきた。
 教育省の2012年度統計によると、全国で基礎教育課程の小学校は43,181校あり、その全ての学校に幼稚園過程のための教室を設置して行く予定である。

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( 翻訳者:田崎巧 )
( 記事ID:474 )