2014年1月の農林水産物輸出、約10%の減少
2014年01月25日付 VietnamPlus 紙

 農業農村開発省によると、2014年1月のベトナムの農林水産物の輸出額は23億2000万ドルで、昨年同期比9.7%の減少だった。具体的には、農産品が11億7000万ドルで昨年同期比17.9%の減少、林産品が5億3400万ドルで同3.3%の増加、水産品が5億5200万ドルで同13.9%の増加だった。輸出額の減少は、コーヒー、ゴム、茶、胡椒、キャッサバおよびキャッサバ製品など、主要輸出農産品目のほとんどで顕著であった。
 最も減少したのがゴムで、1月の輸出量は9万トン、輸出額は1億9900万ドルで、これは、昨年同期と比べ、輸出量で17.5%、輸出額で32.8%の減少だった。また、2013年の1トンあたりの平均輸出価格は2317ドルで、2012年比17%の減少だった。その一方で、ゴムの輸出量は、インド(20.53%)、マレーシア(11.56%)、中国(2.98%)などの大型市場では増加しはじめた。
 コーヒーは、輸出量が16万5000トン、輸出額が3億2300万ドルで、これは、昨年同期に比べ、量で24.7%、額で29%の減少であった。2013年の1トン当たりの平均輸出価格は2094ドルで、前年比1%の減少だった。
 茶は、輸出量1万トン、輸出額1700万ドルで、昨年同期と比べ、量で15.9%、額で11.3%の減少だった。2013年の1トンあたり平均輸出価格は1626ドルで、こちらは、2012年の1526ドルに比べ6%の増加となった。
 胡椒に関しても、昨年に比べ量、額ともに減少した。1月の輸出量は9000トン、輸出額は6300万ドルで、昨年同期と比べ、量で21.4%、額で20.3%減少した。
 一方、1月のコメの輸出量は51万7000トン、輸出額は2億4300万ドルで、昨年同期と比べ、量で16.4%、額で19.5%増加した。しかし、コメの価格は、2013年初と比べ、引き続き減少の傾向にある。2013年の平均輸出価格は1トンあたり435ドルで、前年比5%の減少だった。中国は依然として、ベトナムのコメの最大の輸出先で、全体の31.17%を占めいている。2013年の中国への輸出量は215万トン、輸出額は9億100万ドルで、これは、量で3.2%、額で0.38%の増加だった。しかし、他の多くの主要市場では量、額ともに減少し、マレーシアは量で39.06%、額で42.59%減少し、フィリピンは量で54.64%、額で52.57%減少した。
 そうした中、水産品だけは、農林水産物輸出における主力輸出品目としての位置を維持した。1月の輸出額は5億5200万ドルで、前年同期比13.9%の増加だった。
 以上のような状況の中で、農業農村開発省は、各輸出業者に対し、品質と付加価値の向上を目指しつつ、主力品の輸出を推進するよう指導した。また、同時に、特にテト(旧正月)を前に、国内市場への供給も確保するよう要請した。

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( 翻訳者:守屋仁一、川野目明日香 )
( 記事ID:576 )