ベトナム電力グループ、2014年の電力需要に十分対応可能
2014年02月11日付 VietnamPlus 紙

 商工省によると、電力部門は、水力発電に必要な水源に関し、冬春作期用の農業用水を確保しつつ、2月および2014年一年間の生産活動および消費生活に必要な水力発電用の水量もバランスよく確保している。
 1月の電力生産量は約100億2千万kWhで、前月比では6.6%の減少、昨年同期比でもわずか2.8%の増加だった(今年は1月にテト休暇が5日間あったため)。また、1月の商用電源は約92億kWhで、前月比2.3%減、昨年同期比1.5%増。その内、工業・建設用、民生用の比率が共に減少した。具体的には、工業・建設用の電力使用量は約50億kWhで、前月比2.5%減、昨年同期比2.3%増、商用電源全体の49.9%を占めた。一方、民生用は約32億5千万kWhで、前月比約2%減、昨年同時期比1.6%増、商用電源全体の32.4%だった。
 一方、南部各省への十分な電力を確保するため、1月15日、ヴィン・タン第2火力発電所の1号機(出力622MW)が稼働し、全国的な電力網への電力供給を開始した。これにより、北部から南部への電力供給量を減らすことが可能となる。この他、バン・チャット水力発電所は、受注企業による各施設の完成に向けた工事が進められていて、2014年初にはすべて施設の引き渡しが行われる。さらに、ヴィン・タン第2火力発電所も2014年初の完成、稼働に向けて健闘している。
 ベトナム電力グループ(EVN)は、2014年の基本目標を公表していて、それによると、南部での乾季の電力不足問題の基本的解決のため、特に、必要とされる南部の電力供給網の計画通りの建設を目指しており、完成すれば、前年比10%増の1265億kWhの商用電源が確保できるようになる。これより先、EVNは、2014年の乾季および年間の発電計画の実施に合わせ、発電能力と需要のバランスについての対策を講じるとともに、電力供給計画6案をまとめた。それによると、商用電源を10~11.5%増やすとともに、過去5年の運用実績から、各貯水ダムの貯水率は50~75%を維持するとしている。

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( 翻訳者:加藤俊哉、山口里緒 )
( 記事ID:592 )