ベンガル人30%しか国勢調査に応じずと入国管理人口省大臣ウー・キンイー語る(10-17-6-1)
2014年05月12日付 The Voice 紙

ヤンゴン5月8日

 ミャンマーに住むベンガル人人口の133万人のうち、約30万人のみが国勢調査に回答し、100万人以上は回答していないとウー・キンイー入国管理人口省大臣が語った。
 国勢調査の民族の項目にロヒンギャを容認しないことにより、ベンガル人が国勢調査に回答せずにデモを起こし、ヤカイン州では5県のうち3県でベンガル人から集票できなかった、残りの2県の2万人以上のベンガル人はベンガル人として国勢調査に回答したと同氏は述べた。
 他の州と管区域に住む30万人強のベンガル人もベンガル人と回答したと同大臣は述べている。
 入国管理人口省の明かすところによると、ミャンマーには133万人のベンガル人が住んでおり、そのうちヤカイン州には105万人いる。
 「その30万人の回答が得られたのは、ロヒンギャと回答しなかったからだ」ともウー・キンイーは述べている。
 国勢調査で回答を得られなかったヤカイン州のベンガル人とカチン独立軍(KIA)が統制する地域の97村落について、5月中にもう一度国勢調査を実施すべく取り組んでゆく旨、入国管理人口省は公表している。
 規定に従って、国勢調査を行ってから6~8週の間に再調査を実施できるが、その期間を過ぎてしまったら集票が済んでいなくても調査を終了するつもりだとキンイー大臣は述べた。
 5月9日にヤカイン州に出張し、関係者と面会して国勢調査実施のための調整を行う予定であるが、再調査を行う際にもロヒンギャという回答を認めるわけではない、ベンガル人はベンガル人と回答し難い場合は、民族の項目を空白のままにして回答するように、と同大臣は話した。
 また、シットウェ市のベンガル人が住むテーヂャウン村の長老ウー・マウンマウンは、ロヒンギャと回答する権利が認められなければ再度国勢調査をやっても一切回答しないと語る。
 ウー・キンイー大臣は、KIAの統制地域にある25村落区内の97村落にも再度調査ができるように、5月13日にミッチーナー市で開催される停戦協議でKIAと調整を行ってゆくとも述べている。
 現在の国勢調査は成功しているのだから再調査せずに終わらせること、他の情報源から得られるだけのデータを用い、以前のデータに基づいて発表すること、対立や流血沙汰が起きないよう広範に調整を行い、保証が得られた場合には再調査を行うこと、村落ごとの調書をとることの4点について、外国の人口学者たちから助言を得ているとも同氏は言う。
 ミャンマーでは30年ぶりの全国的な国勢調査を3月30日から4月10日まで実施した。

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( 翻訳者:吉野恵 )
( 記事ID:701 )