ベトナムは断固として主権を侵犯する行動に反対する
2014年05月07日付 VietnamPlus 紙

 5月7日午後、中国(中国海洋石油)の石油リグ(石油掘削装置)HD-981が南シナ海におけるベトナムの主権を侵犯していることに関する国際記者会見が、外務省、国家国境委員会、ベトナム海上警察司令部、農業農村開発省漁業監視局の主催により、ハノイで行われた。
 記者会見で、国家国境委員会のチャン・ズイ・ハイ副委員長は、2014年5月1日、ベトナムの関係当局が中国海洋石油の深海石油リグ981(以下HD-981)と作業船3隻がチトン島(ベトナムのホアンサ(西沙)諸島に属す)の西北から南に移動するのを確認した、と公表した。石油リグHD-981は、5月2日16時までに、チトン島の南、北緯15度29分58秒、東経111度12分6秒の地点に停泊。これは、ベトナムの大陸棚の外縁から80海里内、リーソン島から119海里、ベトナムの沿岸から130海里の地点。中国は、ベトナムの大陸棚の探査を行うため、同地点に石油リグを設置するとともに、多くの護衛艦を投入、同行させた。
 ベトナム海上警察のゴー・ゴック・トゥー副司令官・参謀長によると、中国はこれまでに最大で各種船舶80隻を投入。その中には、ミサイル護衛艦534(江湖Ⅱ級)、高速巡視船753など軍艦7隻、海警、海監、漁政など33隻、さらに輸送船や漁船が含まれている。さらに、同区域では数十機の航空機が編隊で活動している他、武装した漁船や軍艦の船団がリーソン諸島から50~60海里の地点まで侵入した。ベトナムの法執行機関の公船が中国の違法な侵犯をチェックし、阻止するために出動すると、中国の護衛艦は、航空機の支援を得て、攻撃的な行動をとり、ベトナムの船舶に衝突したり、強力な放水器を使って放水したりして、船舶や設備を破壊し、船員を傷つけようとした。
 ベトナムの法執行機関は現場に急行し、検査権を行使し、ベトナムの海域における中国の石油リグや護衛艦などによる違法な侵犯行為を阻止しようとした。ベトナム側は、海上での法執行に際し、中国の攻撃的で傲慢な行動に対し、忍耐強く対応し、自制に努めた。
 また、記者会見では、外務省、国家国境委員会、ベトナム海上警察司令部、漁業管理局(農業農村開発省)の代表が関連の問題について、国内外の記者からの質問に答えた。特に、中国の石油リグHD-981や船舶によるベトナムの領海の違法な侵犯やベトナムの船舶に対する中国の攻撃的で傲慢な行動は、ベトナムの排他的経済水域および大陸棚における主権的権利、管轄権を侵害し、ベトナムの国内法や国際法に深刻に違反するもので、さらに、DOC(南シナ海行動宣言)など、ASEANと中国の南シナ海における問題の解決に関する合意にも違反するものであることが強調された。
 中国が侵犯している区域は、ベトナムの排他的経済水域を通過する国際的な航路上にあり、航海の治安や安全に対する深刻な脅威であり、世界や地域の各国にも影響を与える。中国の誤った行為は、ベトナムと中国のハイレベルの関係や合意にも影響を与え、ベトナムをはじめ国際社会の信用を失うことになろう。ベトナムは、平和的手段で紛争を解決し、南シナ海問題について中国と粘り強く交渉していく。また、平和的手段でベトナムの主権を守り続けていく。

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( 翻訳者:相野那奈子、坂崎由衣、佐久間凱士、山田英輝 )
( 記事ID:717 )