5月20日午後、ハノイにおいて、89の提案の中で最も傑出し秀でた19の提案が2014年汚職防止のためのアイデア賞（VACI2014）を受賞した。
　政府監査院が世界銀行および各ドナーと共催し実施するVACI2014プログラムのテーマは、「透明、公正、説明責任の強化」である。
　授賞式におけるスピーチの中で、政府監査院のレ・ティエン・ハオ副総裁は、現在の汚職防止業務において、各管理機関および各司法機関に寄与するものとして各提案を高く評価した。ハオ副総裁は、幾つかのアイデアは、切実かつ実際に広く採用される可能性があり、汚職防止に関する各種政策の立案に際し価値あるものとして参考となることを認めた。
　今年受賞した提案のうち、12の提案が新しいもので、7つの提案が前回受賞したアイデアを拡大あるいは継続したものである。受賞した各提案は、提案の中で示されたアイデアを全国の各地方で実施するため、テーマに従って最大で約3億ドン（約1万4千米ドル）の賞金が授与される。今年の賞金総額は55億ドン（約26万米ドル）に達する。
　受賞した提案の中には際立っており、高い運用性のある提案もある。典型的なものとして、外交学院のメディア学科、対外文化学科による透明性ある外交に関する提案、公共教育メディアセンター（MEC）による透明性ある提案に関する風刺画の戦闘性を高める提案がある。
　そのほかに、ジャーナリズム学院ジャーナリズム学科による汚職防止調査第2ステージにおける、（ジャーナリストなどを志す）学生のための報道取材の見識と技術の向上のための提案も高い評価を得た。これは、学生および若いジャーナリストのため、法律、経済に関する見識と技術を総合的に訓練、実践することにより、各地方での汚職事案に協力し調査するための能力を高めることを目指す提案である。その一方、この提案は若いジャーナリストなどのネットワーク構築も志向している。
　2013年の年末から開始したVACI2014は（VACIプロジェクトにおいて）第三回目となるプログラムである。最終的には、ベトナムの汚職防止アイデアに関する各プログラムにおいて、公共の場で公開されるこれらアイデアが（世の中で）尊ばれ支持を受け、汚職の削減に貢献することを目指していく。
　VACIプロジェクトは、2009年の「ベトナム・アイデアの日」のプログラムの成功を基に、2011年に第一回、2013年に第二回のプログラムが策定された。

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（ 翻訳者:土岐健太、広瀬美佳 ）
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