眼の屈折異常の生徒が30%にのぼる状況に警鐘を鳴らす
2014年05月26日付 VietnamPlus 紙

 眼科の分野における調査結果によると、ベトナムにおいて眼の屈折異常(近視などの視力低下)の生徒の割合はおよそ20~30%にのぼり、3~4人に一人が同状態にあることになる。
 ホーチミン市とハノイにおいて、同割合は30~60%の間を推移しており、進学校や選抜クラスに至っては生徒全員が近視のため眼鏡を掛けている。
 眼科の専門家によると、ベトナムにおいて近視を患う生徒の多くは発見が遅れているという。既に眼鏡を掛けている生徒であっても視力の変化に合わせて眼鏡を変えなければ、 視力と生活の質に大きな影響を受けることになる。
 ベトナムにおいて小児が近視を患う原因は、遺伝的要素と目の酷使によるものだと眼科の専門家らは特定した。小児の学習カリキュラムが過剰で、さらに塾に通う小児も多く、近くを見る動作が多いため目を酷使する。
 眼を酷使しない時間が少ない上に、眼を休ませようと時間を確保すると、特に男子生徒はテレビゲームやパソコン、その他娯楽に興じ、眼を緊張させて働かせてしまっている。その結果、眼は常に過度に調節を行わなくてはならない。
 専門家によると、教室の照明の強化、カリキュラムの削減、テレビやゲームといった娯楽の制限、野外活動の強化、ビタミンAやビタミンEの豊富な食べ物の摂取など、目の疲れを軽減する方法は数多くあるという。
 世界保健機関によると、約25億人が屈折異常になっており、それは世界人口の約20%を占める。インド、パキスタン、バングラデシュ、中国、モンゴル、韓国、ベトナムを含むアジアは、屈折異常を患っている人が非常に多い。この地域の住民は、遺伝のため屈折異常になりやすく、他の要素が作用するとさらにそうなりやすい。
 国際眼科病院は、ベトナムで高度な技術を応用して目の治療を行う最先端の病院である。6月1日から8月30日まで、国際眼科病院は屈折異常患者のために、費用の60%をサポートして近視、乱視、遠視、老眼患者にレーシック手術を行う「レーシックの日」プログラムを実施している。

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( 翻訳者:田中裕也、樋口由里子 )
( 記事ID:808 )