クソール・フォック国会民族委員会委員長が率いる同委員会代表団は、６月26日と27日の二日間、ロシア連邦を視察した。
　訪問日程の中で、６月26日、同代表団は、国家ドゥーマ(ロシア議会下院)の民族委員会と地域政策委員会、連邦会議(ロシア議会上院)の民族問題諮問会議と協議を行なった。
　協議では、両国は経済・社会の発展状況や、それぞれの対内・対外における成果についての情報を共有し、両国の国会とその民族問題担当委員会の活動に関する情報を交換した。
　双方は、世界や地域に多くの変動がある背景の中で、越露関係が引き続き強化されており、両国民間の友情が間断なく育まれ、全面的戦略的パートナーシップに基づいた協力活動が関心をもたれ、促進され続けていることを喜んで受けとめた。
　民族問題について、両国はこれまでの活動状況について情報を共有し、それぞれの国の政策について議論し、この分野における立法や社会管理の経験を交換し、これからの協力の方向性を定めた。
　クソール・フォック国会民族委員会委員長は、ベトナムの各民族の情勢や民族問題に対する党や国の一貫した政策についてブリーフィングした。同委員長はまた、ベトナムは常に兄弟民族間の大団結の維持を重視しており、僻地の発展に努め、地域間の発展格差を縮めるよう各少数民族が潜在能力を発揮するための有利な条件をつくり出しているとした。
　ベトナムの党と国家は、各少数民族の言語・文化・宗教の価値の維持や発揮に配慮し、関心を寄せてきた。
　ロシア国会の民族問題と地域政策に関する各委員会の指導部は、ベトナムの今までの対内・対外における成果や、国会民族委員会の活動を高く評価した。また、ロシアの100以上の民族が、ベトナムの各民族に対する伝統的友情を強化する政策を常に支持していることを強調し、両国の少数民族に対する政策の実現効果を高めるため、この関係を深め、交流を広げて協力の経験を分かち合うことを望んだ。
　南シナ海問題に関して、クソール・フォック国会民族委員会委員長は、南シナ海におけるベトナムと中国の現在の領有権の衝突状況についてブリーフィングした。同委員長は、国際法に則り平和的な手段によって衝突を解決するため、ロシア国会代表らが国際協力のチャンネルを通じて情勢に積極的な作用を及ぼすことを望んだ。
　ロシアの各代表は、中国の最近の動きに対するベトナムの情報と懸念を銘記し、同時に、この問題について積極的に発言するための適切な形態や活動による協調やその用意があることを表明した。

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（ 翻訳者:渡辺杏里 ）
（ 記事ID:921 )