中国機、ベトナム船の上空を3回旋回
2014年07月11日付 VietnamPlus 紙

 ベトナム漁業監視局(農業農村開発省)によると、7月10日、中国側は航空機1機を投入し、ベトナムの法執行船の活動を偵察した。具体的には、11時45分、12時40分、13時5分の3回にわたり、中国の航空機CMS-B3808がベトナムの船舶が活動する海域の上空200~300mを3回旋回し、その後、北東の方向に飛んで行った。
 また、中国側は、ベトナムの大陸棚および排他的経済水域に違法に設置した石油掘削装置(海洋石油981)の護衛用として、およそ103隻の各種船舶を配備した。その内、海警船が41隻、貨物船が18隻、タグボートが16隻、各種漁船が23隻、そして軍艦が5隻。
 現場での動きに関し、ベトナムの漁業監視船および海上警察船は、石油掘削装置から10~11カイリまで近づき、警告や法執行任務を行うとともに、中国側に対し、ベトナムの海域からすべての船舶と違法に設置した石油掘削装置を直ちに撤収するよう断固として要求し続けた。しかし、ベトナムの漁業監視船が警告等のために石油掘削装置に接近しようとすると、中国の船舶は横隊を組み、速度を上げて接近し、ベトナムの漁業監視船が石油掘削装置に近づくのを妨害した。これらの中国船はベトナム海上警察船4032に100mの距離まで接近した。こうした事態に対し、ベトナムの漁業監視局は、ベトナムの海上法執行部隊は常に主体的に回避行動を取り、安全を確保し、海上にとどまって、警告や法執行任務を行っていると強調した。
 ホアンサ諸島(西沙諸島/パラセル諸島)の伝統的な漁場で操業するベトナムの漁船は引き続き、中国の石油掘削装置から西南西に42~45カイリ離れた海域で操業している。 しかし、ベトナムの漁船が操業している海域では、すべての中国漁船が、中国の海警船2隻と後方支援作業船2隻に護衛されながら、ベトナムの漁船が石油掘削装置に近づかないよう、常に接近し、方向を変えさせるなどして妨害している。しかし、ベトナムの漁船は、中国側の度重なる妨害にもかかわらず、ベトナムの漁業監視船に守られながら、漁場にとどまり、安全を確保しながら、漁を続けている。

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( 翻訳者:一橋弘人 )
( 記事ID:951 )